急成長するネット広告 インターネットの最新動向にもっとも敏感なのは実は広告業界かもしれない。ここ数年、広告業界がインターネットにつぎ込む費用が急速に伸びているからだ。 例えば電通の国内総広告費は、2004年時点でラジオ広告費の1795億円を抜き去り、1814億円に達している(同社『2004年日本の広告費』)。今年2月に発表した『2006年日本の広告費』では、ネット広告の総広告費は、さらに倍の3630億円に達しており、今年中には、よほどのウルトラCがない限り、雑誌広告費(3887億円)を抜くことが確実になった。 大量の費用が注ぎ込まれるだけあって、ネット広告では大きなイノベーションが続いている。昨年にはYouTubeブームに乗って、話題に乗りそうなおもしろい映像に広告を動画を使ったバイラル広告が大きな話題となった。 今年は、SNSやブログを活用したパーソナリティー型広告、ユーザーのコンテクス