この手の水素貯蔵技術は,「装置はでかくなるけど,エネルギー密度が非常に高い二次電池」だと思ってください.それでいくつかの誤解はなくなると思います. ・他の手段で水素を発生させないといけないんだから意味なくね? → 電池に発電所がいるのと同じです. ・まとめて燃やした方が良くね? → 貯蔵母材を燃やしちゃうと,また作るのに膨大なエネルギーが無駄になるので…… どういうことかというと,「何らかの手段」(*)で発生させたエネルギーを,水素(などの化学エネルギー)の形で保管しておくと,通常の蓄電池なんぞよりもっと高エネルギー密度でのエネルギーの保存・輸送が出来るよね,というものです. (*)水素の発生手段として何を使うのかはまた別の検討課題であり,要開発. 例えば良く言われるのが,「太陽光発電とか変動が大きすぎて安定じゃない.巨大な蓄電池と組み合わせるのはコスト的・スペース的に割に合わない」という