ルイス・ドローが1893年に提唱したのが進化非可逆の法則というもの。 古代生物研究者の彼は様々な生物の進化の流れを当時の生物学の理解でもって解明しようとし、その中でそんな法則性を見つけた。 そんな進化非可逆の法則の法則は提唱してから半世紀以上は「オカルトめいている」と言われていたが、遺伝子研究などが発達した2010年頃から「恐らく間違っていない」ということがわかっている。 「進化非可逆の法則」とは何かといえば、「一度退化した部分は二度と元に戻ることはない」ということ。 つまり、「不必要」とされ生物が自らの選択でもって排除した部分は絶対に元に戻らない。 例えば、深海生物においては「眼」というものを持つものと持たないものがいる。 この「眼」を捨てた者は、海が干上がって深海に相当するものが無くなったと仮定した時、似たような器官を発達させることで再び「視野」というものを擬似的に獲得できるかもしれな
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