2~3年前くらいから「生理のとらえ方を見直そう」という動きが活発になっています。生理用品の選択肢が増えたり、月経周期の医学的知見が更新されたり、人権を軸とした性教育の重要性が呼びかけられたり。さまざまなアプローチがありますが、それらはどれも生理の正しい情報を共有し、女性、ひいては社会全体が幸せになるようにというムーブメントに他なりません。 ところがそんな流れをガン無視しているかのような、閉鎖空間が現れました。1月26日に発売された書籍『布ナプキン&パンティライナー2枚セット 美の神様に可愛がられる方法』(KADOKAWA)です。著者は子宮系女子※の女王として不動の地位を誇る藤本さきこ氏(以下、さきこ氏)。 ※子宮系女子=女性の象徴である“子宮を大切にすることで幸せが開ける”という自己啓発法を広める女性のこと。さきこ氏は「子宮」そのものにはこだわらないものの、生理や布ナプキンを通じて「女性性