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ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (8)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 日本の危機

    は、今、未曾有の危機を迎えているように見える。少なくとも、あくまでも主観的かもしれないけれども、筆者の認識の中では、そのように見える。 日の近代史は、それなりに誇り高いものだった。明治維新で、アジアの他の国に先駆けて「近代化」を果たした。「坂の上の雲」をめがけて、一生懸命に駆け上がった。日露戦争に勝利して、世界を驚かせた。第二次大戦の荒廃から、奇跡の復興を遂げた。このような日の近代の歴史には、その時々を懸命に生きてきた日人の努力と精進がある。 日が最後に輝きを放ったのは、1980年代後半から1990年代初頭にかけてのいわゆる「バブル景気」の時だったかもしれない。株価が上昇し、人々は夜遅くまで遊興し、タクシーがなかなか捕まらなかった。日の地価の総額がアメリカのそれを超え、「アメリカの象徴」ニューヨークのロックフェラーセンターが日企業に買収されたことが大きく報道されもした。 と

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    stilo 2010/07/21
    するどい→「 山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」この歌にあるように、私たち日本人は、今現在の自身を一度は「捨て」なければならないのだろう。/
  • 茂木健一郎 クオリア日記: ギャップ・イヤー

    東京の某所のカフェで、仕事をしていた。たくさんやらなくてはならないことがあって、ちょっとあせっていた。 ふと顔を上げると、ヨーロッパから来たらしい青年が、前のテーブルに座っていた。バックパックを背負い、真剣な顔をしてを読んでいる。そのが、Roger PenroseのEmperor's New Mindだったので、思わずはっとした。 ちょっと背伸びをするふりをして、テーブルを立って、滅多にそんなことはしないのだけれども、声をかけてみた。 「こんにちは、失礼ですが。ペンローズを読んでいるんですね?」 「ああ、はい。」 「学生さんですか?」 「いや、そうではありません?」 「旅行中?」 「はい。去年、大学を卒業ました。」 「どこの大学を出たのですか?」 「ケンブリッジ大学です。」 「ああ、ぼくもケンブリッジに留学していました! 何を専攻していたんですか?」 「物理学です。」 「じゃあ、ぼくと

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    stilo 2010/04/02
    ギャップ・イヤーというものをはじめて知った。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: とぐろを巻いていた頃

    ぼくは、最初に理学部物理学科を 卒業して、その後、法学部に学士入学した。 そして、物理学科の大学院に進学しなおして、 博士号を取得した。 だから、ぼくは、東京大学という 場所に、4+2+5=11年間 いたことになる。 そのうち9年間を郷キャンパス で過ごした。 普段、東大のことをいろいろ 批判してはいるが、 母校のこと。 愛着がないはずがない。 第28代の東京大学総長の 小宮山宏先生にお目にかかった。 工学部2号館の吹き抜け。 Subwayの店舗の前のテーブル席。 小宮山先生が、しきりに 持続可能性(sustainability) ということを強強されてたの が印象的だった。 池之端門に降りて、不忍池の 横を歩く。 一体、どれくらいの時間を このあたりを逍遥して過ごした ことだろう。 ちょっと風邪を引いていて 熱っぽかった時、 塩谷賢と、私の友人と 3人で不忍池のほとりを歩いていた。 そ

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    stilo 2007/10/04
    もし究極の哲学が出来たとして、それがA4一枚の紙に書けたとすると、それは高校生の日記とどこが違うのか?//
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 芸術脳

    縦穴式で掘っていると・・ フットボール脳!の巻 >> 9月。この時期になると・・朝夕涼しく過ごしやすくなって・・すこし速度を緩めて「あとさき」を考えるココロモチニなる。学生ならなおさらだろうけど。 昨晩。NHK-ETVで仮名手・忠臣蔵 三段目・四段目をやっていたので、寝そべってながめていたら、そのまま眠り込んでしまい目覚めると朝方。そのまま起きている。 代表監督のオシムが就任当初、代表チームのイレブンの人選についての記者から質問に応えた言葉が印象に残っている。ワールドカップドイツ大会での予選リーグ敗退!(・・惨敗と言ってもいいような)という日サッカーの実力を見せつけられた辛い時期だった。メンバーは大幅に変えるのか?といった趣旨の質問だった。それに応えたオシム曰く 「まだ古い井戸に水があるのに、なぜ急いで新しい井戸を掘る必要があるんだい?」 オシムの言葉には、こんなふうな譬えをハナシに

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    stilo 2007/08/30
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 二つの世界の間で

    早稲田大学国際教養学部での 授業。 終わった後、内田亮子教授が 来て、立ち話。 「茂木さん、英語で授業ですよ、 と言えば受けると思った」 と内田さんが言っていたように、 確かに、英語で授業をするのが 面白いから国際教養学部で 授業をするという話に乗った。 三年前、立ち上げの年は毎週水曜日に やっていたけれども、 去年からは集中でやっている。 ボクは自分の英語を商品のレベル まで高めたいという 気持ちをもっている。 それはなかなかに難しいことである。 英検1級とか、国連英検特A級とか、 TOEFL何点とか、TOEIC何点とか、 そういったレベルの話じゃなくて、 英語を書いたり喋ったりするのが 商品のレベルになるのは ネイティヴにとっても困難な 道だろう。 考えてみれば当たり前で、 日語ネイティヴの人だって、 落語家になれば 尽きることのない精進の道がある。 ボクには 英語で表現したいことが

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    stilo 2007/08/08
    語学習得について
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 情報倫理

    金曜日の夜。 どうも疲れていたらしく、 9時間くらいは眠った。 一度起きたのだけれども、 それから眠って、「時差スイッチ」 が入ってしまったらしい。 フジテレビで 『ベストハウス1、2、3』 の収録。 NHKで『プロフェッショナル 仕事の 流儀』の打ち合わせ。 須藤ユーリさんが 干したマンゴを「ほい」と くれる。 現在フィリピンに取材中で、 一時帰国したユーリさん。 「マンゴ」の複数形は、 「男は行く」というスペルに なることに初めて気付いた。 男ユーリ、ひとりフィリピンを行くのである。 竹内薫が、7月22日の日記で、amazonに載った自著の書評について嘆いている。 日のネット文化において「匿名性」 が強いことについては、様々な 歴史的要因があるのだろう。 個人が言挙げしにくい文化風土、 俳句や短歌などの「雅号」、 巨大匿名掲示板の隆盛。 インターネットというと、 世界共通のように思う

  • 茂木健一郎 クオリア日記: グライダー

    Hakuhodo Desginの永井一史さんに お目にかかってお話しする。 永井さんとお話するのは、武者小路千家 の官休庵における茶会以来。 さまざまに話が羽ばたいた中で、 「選択」の話が面白かった。 現代人は毎日多くの選択を 重ねて生きている。 ある年代以上の人が、コンピュータを うまく扱えないのは、コンピュータという 機会がセットアップからインターネット上の サーフィンまで、膨大な「選択」 を迫られる機械だからである。 どのような選択をするかが、その 人柄を表すし、脳の機能を決定する。 現代は、クリエィティヴという ことが大事な時代だが、 その一つの表れがこの膨大な 「選択」機会に現れている という話をしたら、永井さんが、すかさず アートディレクターは、まさに、 毎日膨大な選択をしていますからね と応えて、なるほど、と思った。 どのようなコンセプトにするか。 俳優は誰を使うか。撮影は誰

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    stilo 2007/07/03
    ある年代以上の人が、コンピュータを//
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 今は明治。

    はてな」で梅田望夫さんと お目にかかる。 表札に「?」と描いてあり、 それだけ。 そのあたりから予感がしていたが、 中に入るとおもちゃ箱がひっくりかえった 大学院生部屋のようだった。 「これは何ですか?」 「お菓子の棚です。」 「これは何ですか?」 「サーバーですよ。」 「えええ! これがですか。」 素っ頓狂な声を上げてしまった。 ごろんと床の上に置かれている。 「こう見えててもなかなか スルドイ技術的な工夫がしてあって ですねえ。この冷却のためのファンが 回転すると、空気が下から上にちゃんと 流れるようになっているのです。」 普通の「オフィス」の感覚から すると、色が溢れていて、関係の ないものがあふれている。 「ふふふ、最近、畳のスペースを 導入したので、仮眠しやすくなったのですよ」 あれれ。 空間が、遊び心のつぶつぶに満たされている。 最初はとっても 驚いたが、「はてなはやっぱりそ

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    stilo 2007/01/20
    ぼくは「梅田さんは福澤諭吉である」とここに宣言します。//w
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