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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (15)

  • iPadにマンガを入れてみた: たけくまメモ

    インターネット上に著作権の切れた書籍(主に小説)をすべてテキスト化して無料公開している「青空文庫」という有名サイトがありますが、これをiPhoneiPadで読むための「i文庫」というアプリがあります(iPad用はi文庫HD)。アプリ自体は有料(iPhone用が300円、iPad用が700円)なんですが、一度入れてしまえば、夏目漱石や芥川龍之介など、青空文庫に登録されている死後50年を経て著作権(著作財産権)が消滅した小説データを、何冊でも無料ダウンロードして読むことができます。 実はこのソフト、自分でpdfファイルを登録して読むこともでき、当然マンガ閲覧にも対応しています。iPad上で、まるで紙のをめくるようにしてマンガを読むことができるのです。 上の写真のように指の腹でパネル上を軽く撫でるだけで、ページをめくることが可能です。iPadの場合、デバイスを縦にすれば雑誌サイズとほぼ同じ大

  • まどの一哉は紹介の難しいマンガ家だ: たけくまメモ

    まどの一哉さんのマンガ単行「洞窟ゲーム」(青林工藝舎)が届きました。アックス編集長の手塚能理子さんから頼まれてオビ文を書いたからです。上の図版にあるのがそうですが、いいオビ文がなかなか書けず、冷や汗をかきながらなんとかデッチあげて送ったものです。まどのさん、手塚さん、どうもすみませんでした。 ↑「ひよこ銃を持つ男」 まどの一哉さんのことは、俺が高校生の頃(76~78年)の「ガロ」に入選作品が載ったのを見てから大ファンでしたが、俺の知る限り、単行化は今回が初めてのはずです。 それにしても、俺のオビ文の隣に載っている北野勇作さんの解説タイトルが「当にあった嘘」というのには驚きました。俺がまどの作品を評して「物みたいな夢」としたのと、妙にカブるからです。ああ、北野さんもまどの作品を読んでそう感じたのか、あのマンガを言い表すとなると、やっぱりそうなるのだろうなあと思いました。 俺のオビにあ

  • 全裸行動芸術家・ダダカン師健在なり!: たけくまメモ

    このゴールデンウィークは、仙台でダダカン師にお会いして来ました。拙著『篦棒な人々』で訪仙して以来、たぶんこれが6度目の訪問になると思います。 今回はドキュメンタリー『グワシ!楳図かずおです』の監督である伊藤弘二氏と、女子大生時代からダダカン師の大ファンで、毎年年末年始を鬼放舎(ダダカン邸)で過ごされるという日一ディープなダダカンファンである、ぽちょむきんさんも一緒でした。今回掲載した写真とyoutubeの動画は、すべて伊藤弘二氏撮影のものです。 ↑篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1) ダダカン師については、拙著『篦棒な人々』(河出文庫)に書いたほかにも、「たけくまメモ」でも何度かエントリにしましたので、そちらをご覧ください。日における「全裸行動芸術」の開祖的存在であり、60年代の「前衛芸術」を語るに当たっては欠くことのできない偉大な芸術家であります。 htt

  • ふくしま政美先生の新作麻雀劇画一挙74ページ!: たけくまメモ

    えー、日発売の「近代麻雀」(竹書房)にて、なんとあの、ふくしま政美先生の新作描き下ろし『明日の宙(ソラ)』が74ページ一気に掲載されます。原作は朽葉狂介氏。 60年代までは、マンガの描き下ろしが週刊誌に一挙50ページ掲載されたり、「無用ノ介100ページ!」みたいに100ページ掲載されるようなことが、たまにありました。70年代に入ってからも、萩尾望都先生の新作が月刊誌に一回50ページで前後編連載されるなんてこともあったわけですが最近そういう話はあまり聞きませんですね。 それが、「ふくしま政美74ページ描きおろし!」だというのですから、我が目を疑います。だってあのふくしま先生ですよ? 原作を無視して梶原一騎を激怒させても豪快にガハハハと笑って我が道を貫いたふくしま先生ですよ? 「〆切」という概念は136億年に及ぶ悠久の宇宙の歴史の前にはものの数ではないわい! と叫んで今日も今日とて川口の小料

    stonedlove
    stonedlove 2010/04/15
    ふくしま政美の新作! しかも「萌えキャラ」まで登場!!
  • “馬の糞”でも表現の自由(2): たけくまメモ

    遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き 竹熊健太郎(編集家) ――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ! ――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです! 私はいま、一のビデオ・テープを繰り返し再生しながら、この一文を書いている。テープの背には「テレビ朝日・金曜プレステージ」という手書き文字。冒頭に引用した言葉は、同番組八九年一一月一〇日放映の、竹中発言からの抜粋である。 ときあたかも「連続幼女誘拐殺人事件」の影響で、全国の地方自治体・警察・マスコミ三位一体となり、「有害ビデオ」規制に向けて騒いでいる真っ最中であった。この問題は、そもそもは当局の発表を鵜呑みにしたマスコミが、宮崎勤の犯行動機を「ホラー・ビデオの影響」と短絡して報道し

  • 中華同人誌「萌え56民族」「萌え日中交流」たけくま書店で通販開始!: たけくまメモ

    昨年の夏コミに出品され完売、一部でマニアックなセンセーションを巻き起こした中華人民共和国のオタク大学生の皆さんによる同人誌中華56民族萌娘擬人化・東北編」「萌え日中交流」を、この度たけくま書店通販部にて販売を開始することになりました! 中国の京大とも呼ばれる北京清華大学の学生有志によって、主に日のマンガ・アニメ・ゲームを愛好する中華オタクサークル「次世代文化と娯楽協会(通称・次世代)」が結成され、作った同人誌が「中華56民族萌娘擬人化・東北編」(通称「萌え56民族」)であります。 広大な中国は56もの民族で構成されていることはご存じの人もいるかもしれません。「萌え56民族」は、56民族すべてを中国人民の手によって萌え化するというものであります。今回は東北編ということですが、いずれ56すべてを萌えカラーイラスト化し、民族音楽CDつきで刊行するという一大プロジェクトに発展するそうです。

  • まんが・条例のできるまで(1992年作品): たけくまメモ

    今回の都条例改正は、なにやら議決が先送りになるのではという観測が流れていますが、決議は明後日19日であり、また仮に19日に結論出なかったとしても、単に先送りになるというだけなので、予断を許さぬ状況が続いていることは間違いありません。 この種の表現規制を法的に行おうとする動きは大昔からありまして、だいたい15年から20年周期で繰り返される問題であります。90年代初頭にもいわゆる「有害コミック規制問題」が巻き起こったことは記憶に新しいところです。 このときは、1992年に大阪府の「青少年健全育成条例」が改正されました。これは「府知事が有害と認めたマンガを含む出版物やビデオ等を「有害図書」として指定することができるというもので、今回の東京都の条例改正と非常によく似ていました。このときも、マンガ家や有識者の間から「曖昧な基準で表現の自由を制限できる条例は、違憲の疑いがある」として、疑問や反対の声が

    stonedlove
    stonedlove 2010/03/17
    ワキパイパイ! とかいって喜んでる場合じゃないんだよな。歴史は繰り返す……。
  • こういう商品を扱いたいのですが: たけくまメモ

    昨日、たけくま書店通販部が開店いたしました。さっそくご注文が舞い込みましてありがとうございます。今は連休中ですので、入金確認と発送は連休明けからとなります。ご了承ください。 まだまだラインナップは以下だけですが(バナーをクリックしてGO!)、すこしずつでも商品を増やすべく努力しますので、長い目で見守ってあげてください。 それはそれとして、通販部では今後は以下のような商品も取り扱いたい希望があるのですが、こういうことに慣れていませんのでどこで仕入れればいいのかわかりません。もし取り扱いの業者さん等がこれをお読みでしたら、卸し価格や取引方法などをお教えくださいますと幸いです。「たけくまメモ」はだいたい一日1万6000PVありますが、ブログ主が物好きですので、こういう商品を好む読者が集まっている気がいたします。売れるのではないでしょうか。 ◎このエントリにコメント→★ ◎掲示板トップへ→★

    stonedlove
    stonedlove 2009/10/11
    Happy Drummer Cat!!!
  • 就職しないで生きるには: たけくまメモ

    ↑就職しないで生きるには(上の図版は旧版。現在刊行中の表紙は色が違っているが中身は同じ) レイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』は、1979年にアメリカで初版が出版され、81年に晶文社から日語版が刊行されました。今なお現役で刊行されている大ロングセラーであります。 俺は最初の邦訳刊行時に読んだんですが、81年といえば、俺が20歳から21歳にかけての年であります。まだ20歳だったこの年の春、俺は学校を中退して、家出したのでした。それからしばらくはホームレス状態が続き(最初の半年は物のホームレス。野宿こそしなかったが友達のアパートを転々としていた)、お先真っ暗な状況だったのですけど、そういう時に、屋でこのを目にしたのでした。俺の心情そのままのタイトルは、衝撃的でした。 書を一言で説明するなら、「ドロップアウトした人のための“起業のすすめ”」であります。ドロップアウトを直訳す

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    stonedlove 2009/09/08
    名著! これも晶文社か……(´・ω・`)
  • 絵のないマンガ(2): たけくまメモ

    こちらも多摩美卒業生である増田拓海さんの作品『解答用紙は別紙』。これを「マンガ」と呼ぶべきかは議論が分かれるかもしれませんが、見開きを1コマと見るなら、コマを追うごとに時間の流れがあり、展開があって、俺は「マンガ」と見なしていいだろうと考えます。マンガ学会でこれを発表したところ、場内大爆笑に包まれました。世の中には、見る以前には想像もつかない種類の傑作があるということを思い知らされます。いずれ「マヴォ」にも掲載したい作品です。

  • お父さんヤバス: たけくまメモ

    「健太郎」 「なんだよ。どうかしたのかよ」 「こないだ、おれは兄貴の法要で山鹿に帰ったろう」(※註・うちの父親は熊県山鹿市出身。この場合は実家に帰ったという意。) 「うん」 「実家で兄貴の遺品を整理していたんだが、そうしたら、こんなものが出てきた」 と言って、父親は一冊の古ぼけたを差し出しました。クロース貼りの装丁で、表紙に奔馬が刺繍されております。どう見ても市販のではありません。 「何これ。日記帳?」 「そうだ。すっかり忘れてたんだが、日付が昭和28年になっているから、おれが20歳の頃のものだな。まだ東京に出る前につけていた日記なんだ。兄貴がこんなものをとっていたとは知らなかったよ」 「お父さんの日記を? 几帳面なおじさんだったんだね」 うちの父親は、20歳まで山鹿の実家にいて、昭和28年に上京して東京中野にある電気関係の専門学校に入学しているのです。しかしその時代のことは、断片的

    stonedlove
    stonedlove 2008/12/09
    相原コージ作『錆びた鎖』を思い出しました。http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_7.html
  • 「僕もお金を燃やしてみました」(2): たけくまメモ

    T・Mさんは焼いた1万円札を俺に送ってきて、さらには焼却する一部始終の映像を自由に使ってくれと送ってきました。俺はそれをyoutubeに載せることを予告までしたんですが、これはある意味でとても「キツイ映像」であり、ネットでの反応がどうなるか予測できない部分があると判断しまして、掲載中止することにしました。 メールの文面から考えて、おそらくT・Mさんにはそこまで世間を騒がせる意図はなかったと思われます。それは俺が彼の行為の感想として「連鎖自殺で中央線に身を投げる人」「タイガースの優勝で道頓堀に飛び込む阪神ファン」と返事を書いたことに対して、「ショックを感じる部分があった、ような」と答えたことからもなんとなくわかります。 確かに俺はダダカン師の「お札焼却儀式」に感銘を受け、究極のコンセプチュアル・アートとして賞賛した記事をブログで書きました。それに対してT・Mさんは「別にそれほど大したことでは

    stonedlove
    stonedlove 2008/09/30
    KLF!!
  • 陰謀論よりラジカルなもの: たけくまメモ

    昨日、東高円寺で開かれている鬼放展(ダダカン展)第二会場である、東高円寺のギャラリーPara GLOBEに行って来ました。銀座会場の初日は人が多すぎて、展示がよく見られなかったんですが、こちらは地下にある小さい会場ながらたいへん見やすい展示で結構でした。 平日昼にも関わらず数人のお客さんが来ており、ほとんど無名のヘンテコ・アーチストの展覧会を会場ふたつで同時開催するという異例の展示にも関わらず、これは成功ではないでしょうか。 会場では特製ポストカードも販売しておりまして(1枚150円)、銀座で買い損なったのでこちらで買うことに。若き日のダダカン師を撮影したカッコイイ葉書です。 銀座会場は、高円寺会場よりスペースがやや大きく(どっちも狭いですが)、ダダカン師の歩みを中心に展示した総合展といった趣でしたが、東高円寺は師のハプニング(パフォーマンス)が中心。師が着用した衣装とともに、師直筆の「ハ

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    stonedlove 2008/09/21
    貨幣の無根拠性
  • ダダカン展初日: たけくまメモ

    ←写真・羽永光利 昨日(8日)、銀座のアーチストスペースにてダダカン糸井貫二師の個展「鬼放展」が開催され、会場は立錐の余地もなくお客さんで埋め尽くされるなど、大盛況でした。 ←お客さんでギッシリの会場。手前右が主催者の鳥水亭木呂さん。 この日は初日ということで、現代美術家の秋山祐徳太子氏や加藤好弘氏立ち会いのもと、鳥水亭さんの手により1962年に封印されたまま一度も開封されたことがないダダカン「時の小包」開封儀式が執り行われました。 ←写真左、後ろを向いているのが秋山祐徳太子氏。写真右、「時の小包」。 いわばダダカン流タイムカプセルですが、大阪万博より8年も早いところがポイント高いです(個人的に)。 中身はダダカンに来たハガキ、カスミ草のタネ、竹トンボ、フンドシなど。ハガキの宛先は当時ダダカン師が住んでいた東京・大田区になっています。 中身は想像した通りのガラクタでしたが、これをダダカン師

    stonedlove
    stonedlove 2008/09/09
    ダダカン展!
  • 奇跡!ダダカン展のお知らせ: たけくまメモ

    ←ダダカン展・お知らせその1(大きいので別ウィンドウで開くで見てください) えー、「カンフー・パンダ」の感想を書こうと思っていたのですが、奇跡が起きてしまいましたのでそちらを先にお知らせしたいと思います。昨日、新潟で造り酒屋を営んでおられる鳥水亭木呂さんから「ダダカン展」のお知らせが届きました。チラシはA3サイズを二つ折りにした豪華なもので、「鬼放展」と名付けられた展覧会も、なんと銀座と高円寺の二つの会場にまたがって展示され、あわせて浅草・木馬亭で60年代の前衛芸術関係者を招いてシンポジウムを開くという超豪華なものです。 ←お知らせその2 ダダカン糸井貫二師の個展は、50年代から60年代にかけて10回くらいやったそうですが、ほぼそのくらいで、あとは読売アンデパンダン展や各種グループ展に参加した他は街頭での全裸パフォーマンスが主であり、人前で何かをやられたのも70年代末が最後だそうです。つま

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