岩田洋夫(筑波大学) 「デバイスアート」とは、メカトロ技術や素材技術を駆使し、テクノロジの本質を見せる芸術様式のことを指します。この概念は、従来の芸術のパラダイムにはない、テクノロジとアートとデザインの新たな融合をもたらします。 デバイスアートには以下の3つの特徴があります。 (1)デバイス自体が作品の表現内容になる。ツールとコンテンツが一体化している。 (2)作品がプレイフルで、積極的に商品化され日常生活に取り入れられる。 (3)道具への美意識といった、日本古来の文化との関連性がある。 これらの特徴はいずれも、従来の西欧芸術にはなかったもので、世界的に注目されるようになっています。アートが生活の中に溶け込んでいたかつての日本の文化が、先端技術と出会い、遊び心あふれる先端的な表現、デバイスアートが生まれました。デバイスアートは、新たなテクノロジに満ちた世界に住むということの意味を理解する手
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