【前置き】 語源や正確な意味は知らなくても、粗末な実用本位の物というのが、持ち主や周囲の人のおおまかな共通認識のようですね。 一方あなたは「ブランド物だろうがなんだろうが、ずた袋はずた袋だ」という立場です。これはこれで一理あると思いますが、なぜ「カバン」とか「ショルダー」とかありきたりの言葉を使わなかったのかという意図が、今一つクリアでないのが残念です。 「ずた袋」の意味を辞書的におさらいして、「気をつけてくださいね。これにて一件落着」でもいいのですが、それでは知恵袋としての付加価値がないでしょう。以下のような観点から、今回のできごとを見なおしていただけたらと思います。 【本論】 P.ブラウン(言語人類学)とS.レヴィンソン(語用論)という二人の学者は、その共著(1987)において、たとえばキャデラックの新車を買った相手に対し、その親友が「このポンコツを俺に貸さないかい?」と冗談を言う現象