「70年後のテレビ」 という不思議なお題を頂戴した。NHKがテレビ放送を開始したのが70年前なので、70年後はどうなるかを予測して欲しいということである。おそらくアンケート回答者の過半は「70年後にテレビは存在しない」と予測するだろうと思う。問題はいつごろテレビは消えるかということである。5年後なのか、10年後なのか、それとももう少し生き延びるのか。どちらにしても「程度の差」である。もちろん、業界内部にいる人たちにとっては死活的に重要な「程度の差」だが、遠からずテレビが主要メディアの一角から脱落することは間違いない。 私自身はテレビを見るという習慣を失って久しい。過去数年を振り返っても、目当ての番組を見るためにテレビをつけるという動作をしたのは国政選挙の開票速報の時だけである。今はそれも放送開始と同時に「当確」が打たれて、大勢が決してしまうので、そこで見るのを止めてしまう。 今もリビングに