首都圏のスーパーで、生鮮のサツマイモより、店内で調理する焼き芋が売れる“逆転現象”が起きている。サツマイモの4倍の量を販売するスーパーもある。1本100円台と値頃感があり、焼き芋に向く新品種も登場したことが、人気を後押ししている。相場にも好影響で、平年を3割上回る。 ・値頃感、新品種 追い風 相場 平年比3割高 東京都大田区のスーパー、オーケー・サガン店。平日の午後3時にもかかわらず、野菜売り場の一角に設置された焼き芋機に、人だかりができる。中でも人気なのは、1本150円の「紅天使(べにはるか)」だ。「甘くておいしいし、手軽に買える。夕食までおなかをもたせるのにちょうどいいの」。同区で暮らす50代の主婦は、笑顔で買い物籠に2本入れた。 首都圏に展開する81店舗のうち66店舗で焼き芋を販売するオーケーは、今シーズン(11月〜2月)の販売量が前年比20%増と好調。2012年と今年で比較す