千葉県銚子市の水産加工会社「信田缶詰」が2014年に製造したサバのフレーク缶詰約300万缶に、サンマを混ぜて出荷していたことが3日、同社の親会社「マルイチ産商」(長野市)への取材で分かった。信田缶詰は原料にサンマを表示していなかった。 マルイチ産商によると、サンマを混ぜたのは中東向けに輸出している95グラム入りの缶詰で、国内での流通はない。信田缶詰は「サバの調達が難しかった時に、輸出先との契約があるためやってしまった」と話しているという。 混入は平成27年8月、マルイチ産商が信田缶詰を子会社化する際に内部通報があり、26年と27年製造分を調査して判明。サンマを混ぜたのは約300万缶で、原料計約450トンのうち、約120トンがサンマだったという。27年分は混入がなかった。 マルイチ産商は、13年以前の製造分については「輸出先の企業と和解したので、これ以上は調べない」としている。 信田缶詰は明