【8月9日 AFP】人は睡眠中に新しい言語や楽曲などを覚えることができるはず──この考えに魅了された科学者らはこれまで長らく、まちまちの実験結果しか得ることができていなかった。 このほど、その理由をついに解明したとする仏チームの研究結果が発表された。研究チームは、人の脳が、睡眠中のある特定の段階でのみ学習できることが分かったとしている。 8日に英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究論文によると、今回行われた実験では、急速眼球運動を伴うレム睡眠(REM)と、眼球運動を伴わないノンレム睡眠のステージ2(N2)の各睡眠段階中に再生された音声パターンを被験者らは記憶できたという。 REMは意識がなくなる段階で、通常この間に夢を見るとされる。その名称が示す通り、このステージでは眼球が絶え間なく動き回るという特徴がみられる。N2は比較的浅