中国司法省幹部は26日、北京で記者会見し、湖北、山東、浙江3省の5刑務所で25日までに、受刑者を中心に計555人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。刑務官らが外部で感染者と接触し、刑務所にウイルスが持ち込まれた可能性を指摘した。死者はいない。 幹部によると、湖北省武漢市の女子刑務所は呼吸器科の専門病院の近くにあり、刑務官らは同市が事実上封鎖される前、病院に通う患者と同じ公共交通機関の駅を出退勤時に使っていた。 刑務官が感染者の集中する湖北省の住民との接触を所内で報告せず、隔離の不徹底で感染拡大を招いた刑務所もあった。 一方、中国公安省幹部は同じ記者会見で、新型肺炎を巡り、粗悪なマスクを製造、販売したとして1560人超を逮捕し、3100万枚以上を押収したと明らかにした。(共同)