菅義偉(すが・よしひで)首相が掲げる携帯電話料金の引き下げをめぐり、携帯大手のソフトバンクが武田良太総務相に対し、料金引き下げに理解を示していたことが6日、分かった。関係者が明らかにした。武田氏は2日にソフトバンクの宮内謙社長と面会していた。 NTTドコモとKDDI(au)はすでに料金引き下げに前向きに取り組む姿勢を示していたが、ソフトバンクはこれまで態度を明確にしていなかった。ソフトバンクが値下げに理解を示したことで、携帯大手3社がそろって政府の方針に従って対応する見通しとなった。 武田氏は2日、宮内氏のほか、NTTドコモの吉沢和弘社長やKDDIの高橋誠社長に加え、今年4月に本格サービスを開始した楽天の三木谷浩史会長兼社長、楽天モバイルの山田善久社長とそれぞれ会い、各社の料金プランや携帯業界を取り巻く環境変化などについて意見を交わしていた。