4月30日で終結から50年を迎えるベトナム戦争では、兵士や民間人をあわせたベトナム側の死者は、300万人以上にのぼったとも言われています。 このベトナム戦争のさなかに撮影され、アメリカの世論を変えたとも言われている写真が、「ナパーム弾の少女」です。 1972年、今のベトナム南部ホーチミン近郊の村で撮影された1枚の写真には、爆撃で燃え盛る村を背に、泣き叫びながら逃げてくる子どもたちが捉えられています。 その中央に写っているのが、当時9歳だったファン・ティー・キム・フックさんです。 ナパーム弾によって大やけどを負ったキム・フックさんは病院に搬送され、一命を取り留めましたがその後も手術を繰り返し、後遺症に苦しんできました。 キム・フックさんは、1992年、夫とともにカナダに亡命し、1997年にはユネスコ=国連教育科学文化機関の親善大使となったほか、みずから財団も設立しています。 ロシアによるウク
