テストをしていて一番悩むのが、どこまでテストすればよいのだろうか、という点です。勘と経験と度胸で終了判定を行っている組織もあれば、独自の方法を編み出している組織もあるようです。また信頼度成長曲線(Software Reliability Growth Model: SRGM)を始め、昔から研究テーマとしてもよく取り上げられます。しかし、これを考えれば万事オッケーというような、万能の判定基準はありません。信頼性を判定する指標も同様です。テスト対象やテストそのものの様々な側面を総合的に把握する必要があります。 その一つの側面が「カバレッジ(coverage)」です。どれくらい網羅したテストなのか、という指標を意味しています。最も有名なのはコードカバレッジでしょう。C0、C1などという用語を聞いたことはありませんか。もしくは命令網羅や分岐網羅、ノード網羅やリンク網羅という呼び方かもしれません。基