安倍首相は来月に行う内閣改造で、看板政策とする「1億総活躍社会」と「女性が輝く社会」を集約し、新たに「1億総女性社会」担当相を置く方針を固めた。「矢が多すぎる」との批判から政策のスリム化を決めたかたちだ。 首相は25日の記者会見で、強い経済をはじめとする「新3本の矢」を提唱。海外訪問から帰国する10月2日以降、内閣改造に取りかかることも合わせて表明した。 しかし会見では「アベノミクス第2ステージ」として、就任当初の政策「3本の矢」を再度使いまわしたことから「レームダックが矢ガモに化けた」という野党からの批判だけでなく、党内部からも「数打ちゃ当たるものでもない」など皮肉めいた発言も飛び出していた。 これを受け首相は翌26日、「矢の1本1本を強靭化する必要がある」として、外遊先のアメリカから政策の集約を指示。検討した結果、就任当初から掲げている「女性が輝く社会」と、新たに掲げた「1億総活躍社会