「自分を変える勇気」をくれるとして一種のブームになりながら、誤解や曲解も多い「アドラー心理学」。なかにはアドラーのメッセージを悪用する手合いもいて、事は複雑だ。どうやったら、アドラー心理学を正しく理解して、これからの人生に役立てることができるのか。このコーナーに「 誤解だらけのアドラー心理学 」と題した原稿を寄せてくれた岸見氏に改めて、「アドラー心理学を正しく理解する2つの方法」を書いてもらった。 無理解と誤解 この「深読みチャンネル」の中で、アドラー心理学は誤解を受けやすいということ、その典型的な誤解パターンについて紹介したところ、おかげさまで大きな反響をいただくことができました。 アドラーの講演を聞いた人が、アドラーが語ったことはすべてコモンセンス、つまり「常識」であり、何も新しいことはなかったと評したという話が伝えられていますが、私がいま講演する際にも同じような反応があります。 言葉