本日、富士通の社長、会長を務められた山本卓眞氏の訃報が発表された。 昨年12月4日に脳梗塞で倒れられ、入院療養されておられたが、1月17日 肺炎で、ご逝去されたとのことである。葬儀は既に、ご家族で執り行われ 、来る3月9日に帝国ホテルにて、お別れ会が催されると伺っている。享年86歳で あった。 私は、昨年11月30日に富士通川崎工場本館20Fのサロンで東大電気電子 工学科の新人歓迎会で山本さんとお会いしている。いつもと変わらず、 姿勢正しく凛として乾杯のご挨拶をされたのが、今でも印象に残っている。その 4日後に倒れられるとは想像もつかないほど、お元気なご様子であった。 山本さんは、だいたい86歳には見えなかった。私は、山本さんに対しては 前の社長としてよりは、生き残りの特攻隊パイロットとして敬意を表して いた。山本さんとは、その思想信条は必ずしも同じではないが、「やはり、一度、 死を覚悟し