NECがSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)事業に本格的に乗り出した。富士通が事業範囲を中小企業向けのSaaSプラットフォームに限定したのに対して、NECは大手企業に直接、サービスを売り込む。その狙いはどこにあるのか。 同社の安中正弘マーケティングユニット支配人は「システム・インテグレーション(SI)は提供側の人数で受注が制限されるが、SaaSは違う。これまで受注できなかった案件や対応できなかった案件も取れるようになる」と期待する。より少ない人数で数多くの案件を獲得するには、従来型SIでは限界がある。SaaSとSIを組み合わせることで新しい市場を開拓する考えだ。 一方の富士通が、大手顧客企業にSaaSでアプリケーションを提供することに慎重なのは、ハード販売事業などへの影響を懸念してのこととみられる。だから、自身の影響力が弱い中小企業向けにターゲットを絞り、アプリケーションの品揃えに
SaaSとASPの違いが議論されて久しい。個人的には、Wikipediaの定義がもっともしっくりくる。すなわち、次のようなものだ。Software as a service (SaaS) is a software application delivery model -- Customers do not pay for owning the software itself but rather for using it. -- The term SaaS has become the industry preferred term, generally replacing the earlier terms Application Service Provider (ASP) and On-Demand(SaaSとは、ソフトウェアアプリケーションの提供方法の一つである -- 顧客はソフ
日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に2008年2月に実施した調査で,回答者が業務としてシステムを担当している分野について「SaaS(Software as a Service)の利用計画」を聞いたところ,現行のシステムでは「全面的に利用」と「一部に利用」を合わせて各分野とも概ね5%前後。更新・再構築(刷新)後の次期システムでは,3月21日付け記事で紹介した「アウトソーシング(共同利用を含む)の利用計画」と同様,「利用を検討中」という回答の比率が現行システムより5~10ポイント増加する分野が多いものの,「全面的に利用」と「一部に利用」の比率は現行システムとほとんど変わらないという結果だった。 現行システムで「全面的に利用」の比率が最も高いのは「対外情報提供(Webサイトなど)」の3.6%。「全面的に利用」と「一部に利用」の合計比率(提示した16分野の平均は6.0%)は,
マイクロソフトは、ソフトウェアベンダーのSaaS事業化を支援する「SaaSインキュベーションセンタープログラム」を発表した。KDDIや富士通など4社がパートナーとなる。 マイクロソフトは3月13日、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)のSaaS展開を支援する包括的なプログラム「マイクロソフトSaaSインキュベーションセンタープログラム」を発表した。SaaSプラットフォームを持つパートナー企業4社が自社サービスと組み合わせて提供する。 同プログラムは、SaaS市場への参入を希望するISVを対象に、事業プランや採算性、ライセンス方式といったビジネスモデルの検討とコンサルティング、技術検証、共同マーケティングまでを支援するもの。プログラムパートナーは、KDDIと富士通、GMOホスティング&セキュリティ、NTTPCコミュニケーションズの4社で、自社のSaaS事業の一つとしてISVへの直接的な支援を
富士通は、SaaSビジネスを始めるパートナー企業にデータセンターなどのプラットフォームを提供する事業を本格展開する。 富士通は2月7日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)事業を本格展開すると発表した。SaaSビジネスを始めるパートナー企業に、データセンターや検証環境などのプラットフォームを提供する。3年間で1300億円の売り上げを目指す。 SaaSビジネスを実現する実行基盤を提供する「SaaSプラットフォームサービス」、業種別に特化したアプリケーションを提供する「SaaSアプリケーションサービス」、顧客の要求ごとにアウトソーシングする「SaaSビジネスアウトソーシング」を順次提供する。 データセンターやネットワーク、アプリケーションまでをワンストップでパートナー企業に提供する。パートナー企業はこれらのサービスで構築したシステム基盤から独自のアプリケーションをSaaSとして提供できる。
SaaSプラットフォームサービスでは、すでに提供済みのLinuxサーバー、ストレージサーバーのホスティングに加え、3月下旬からWindowsサーバーのホスティングも開始。併せてSaaSサービスを提供する際の開発・検証環境サービスも3月から順次提供を開始する。この開発・検証の場としては、「Platform Solution Center」の開設も予定している。そのほか、プラットフォーム上のアプリケーションをエンドユーザーが利用するための環境を整えるサービスや、課金・検索・バックアップなど補助的な機能を提供するユーティリティサービスなども4月から順次提供を開始する。 SaaSビジネスアウトソーシングサービスでは、BPOや各種運用サービスを組み合わせて顧客ごとに環境を構築。主に要件が複雑で、上記のSaaSプラットフォームサービスのように定型のサービスでは対応しきれない大企業向けのサービスとなる。
パートナーと共創、SaaSサービスを提供開始 ~「SaaSパートナープログラム」の提供により、新たなビジネスモデルを創造~ 当社は、ネットワークを利用してアプリケーション機能をサービスとして提供するSaaS(Software as a Service、サース)サービスとして、以下の3サービスを順次、提供開始し、本格的なビジネス展開を行います。 SaaSビジネスの実行基盤を提供する「SaaSプラットフォームサービス」 「SaaSプラットフォームサービス」を活用してアプリケーション機能を提供する「SaaSアプリケーションサービス」 「SaaSプラットフォームサービス」、「SaaSアプリケーションサービス」などを組み合わせて個別構築する「SaaSビジネスアウトソーシングサービス」 同時に、中堅中小のお客様に広くSaaSサービスを活用いただくため、SaaSビジネスを展開するソフトウェアベンダーやイ
メディア 記事一覧 オルタナティブ・ブログ 用語辞典 ITmedia エンタープライズ 5分で絶対に分かるSaaS(3/6 ページ) » 2007年03月20日 12時00分 公開 [栗原潔,@IT] 前のページへ 1|2|3|4|5|6 次のページへ 前のページへ 1|2|3|4|5|6 次のページへ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. SpecialPR 検索 SpecialPR 注目のテーマ 人気記事ランキング イセトーのランサムウェア被害、感染経路はVPN 調査結果で明らかに TeamViewerに2つの重大な脆弱性 PoC公開済みのため急ぎアップデートを 「なぜかファイルがごみ箱行きに……」 MicrosoftがWordのバグを報告 CTCが委託先のランサムウェア被害について詳細を報告 侵入の原因とは? Fortinet製
今、某誌向けにSaaS("Software as a Service")の記事を書いてます。現状のSaaSの定義は、「アプリケーション・ソフトウェアをユーザーが自分のシステムに導入して使うのではなくて、ソフトウェア・ベンダーが所有するインフラで稼働してもらって機能だけをネット経由で使うモデル」という感じでしょう。そうなりますと、SaaSとASPモデルはどこが違うのという話になります。 ネット上で「SaaSとASPはここが違うんだ」という意見をサーチすればするほど、私的には「やっぱり同じでは」と思えてしまいます。たとえば、 1.ネットコストの違い: 昔のASPは通信費が高かったが、SaaSは高速回線を安価に使用できる(参照記事) これは利用環境が変わったというだけで、特に本質的な違いではないのでは? 2.ホスティング方式の違い: ASPではシングルテナント(1サーバ=1ユーザー)が普通だった
富士通は2月27日、基幹IAサーバー「PRIMEQUEST」で動作する金融機関向けオープン基幹系システム「EVOLUO-CONSONARE」を発表した。「SaaS」方式による従量制の料金体系を用意。個別開発に比べて4割前後安くシステムを提供するとみられる。 メガバンクや大手地方銀行(地銀)などに加え、自前でシステムを保有するのがコスト的に難しい中下位地銀や信用金庫などへの提供を目指す。NTTデータの勘定系共同利用サービス「地銀共同センター」に地銀11行が参加するなど、コスト削減を目的に複数の金融機関で勘定系を共同利用する機会が増えているのに対抗する戦略だ。 EVOLUO-CONSONAREは、大きく二つのソフト群からなる。決済や融資、顧客管理など、多くの金融商品に適応した汎用的なひな型の「業務アプリケーション」と、複数の金融商品に共通な部品関数、データ管理機能、金融システムに必要な制御機能
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