Michelinは、縦帆の開発を「The Wing Sail Mobility (WISAMO) project」と呼ぶ。同社研究開発部門と、2人のスイス人発明家が共同で開発した。タイヤをはじめとする材料設計や、流体解析の技術を生かして実現したとみられる。 貨物を積んだトラックや荷台を運ぶRORO(Roll-on/Roll-off)船や、ばら積みの貨物船、石油およびガスタンカーへの搭載を念頭に置くが、「ほとんどの商船やプレジャーボート(趣味用途の船)に搭載できる」(同社)という。船の大小も問わない。後付けの他、造船時の標準搭載も想定する。 自動伸縮で格納 縦帆は自動伸縮する機構を盛り込んでおり、風による補助が不要と判断したときには格納できる。格納すれば入港や橋の下の通過が簡単になる。 同社は事業活動での脱炭素化に積極的な姿勢を見せている。30年には、工場における燃料の燃焼など事業者自らによ