選手への暴行などを理由に昨年7月、西武を解雇された大久保博元・前2軍打撃コーチ(43)が27日、西武球団を相手に契約解除の無効、未払い報酬の支払い、名誉毀損に対する損害賠償2000万円を求め、東京地裁に提訴した。 公判では、球団が大久保氏に暴行されたとした菊池雄星投手(19)に証人として出廷を求める意向で、注目を集めることになりそうだ。西武は昨年、大久保氏に対し、2軍で調整していた雄星の頭を殴り、胸ぐらをつかむなどの暴力行為などがあったとして、シーズン途中にもかかわらず、異例の契約解除を決定した。 これに対し、大久保氏は「乱れていた生活態度を注意しようとしたところ、雄星から頭を突き出してくるなど威嚇され、それを防衛するための行為で決して暴力行為ではない」と主張。終始、不当解雇であることを訴えていた。 契約解除後、大久保氏は地位保全などを求める仮処分申請をしたが、東京地裁、東京高裁とも