スポーツカー? パソコン? いいえ、バイクです。 ホンダのNSXと言えば、1989年の初登場時にフェラーリの牙城を脅かすとまで言われた日本車史上屈指の名車である。1000万円を超える価格や、納車に3年待ち、オールアルミモノコックボディーなど話題に事欠かず、2005年に生産終了したが、いまだに愛され続け中古車市場では高値安定である。 一方、MSXといえば80~90年代にかけて家庭にコンピュータが入るきっかけを作った、コンシューマー向けホビーパソコンの立役者だ。国内外の数多くのメーカーがMSXパソコンを販売し、1983年からWindows95が登場する直前の1994年まで10年以上にわたってパソコン市場の一角を占めた。 実はアスキーは当初MSXではなく、NSXという名称を用いようとしていたとか、ホンダからアスキーにNSXが1台プレゼントされて地下のガレージにしまわれていたが夜な夜な誰かが乗り回