最近、企業からそんな相談が増えている国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授の和田耕治さんに聞いた。 ※インタビューは8月20日午前に行い、その時点の情報に基づいている。 なぜ企業が感染者対応? 感染爆発で保健所は無理ーー職場での感染が増えているのに、感染爆発で保健所が対応できない事態になっているのですね。 感染者に対応している企業は最近困っています。しかし、保健所は業務が逼迫していて相談さえできない。企業内で判断しなければいけません。 産業医が専属で常駐しているのは大企業だけですし、非常勤だと契約の日でないとなかなか相談しづらい。 産業医など医療職の支援がなく、適切な判断や対応ができずに職員に感染が広がれば、判断した人の責任が問われるかもしれませんし、やり過ぎると過剰だったと言われかねません。とても難しい状況ですので、だれかにだけ押しつけるのではなく、複数の管理職で考える必要があるでしょう。