「きっと何者にもなれないオタクに限って、写真…カメラ極めようとするよね。」これ、僕もすごくわかる気がします。僕みたいに写真を撮る側の人間が「わかる」とか言っちゃ駄目なんだろうけど、でも同じようなことを言われた時もあるし、写真って絵画や音楽と違って原則的にシャッターを押せば写ってしまうんで、簡単なんですよ。写真を80年間撮り続けている人と今日初めてカメラを持った10歳の子供が同じ露出に設定したカメラを持って同じ立ち位置で同じ方向にレンズを向けたら全く同じ写真が撮れてしまう。これが写真です。「何者にもなれないオタク」ていう言葉が一度何者かになろうとしてそれをあきらめたり挫折した人間や人生に対して何らかの鬱屈を抱えたある種の人間を指すのであれば、そういった人たちがカメラを手に持って「何か出来るかな」「おもしろいな」と考えたりカメラそのものが好きになったりするのは、僕は自分の経験則としてすごくわか
エリック・ヘボンが書いてた話だけど。 お金がなくなったんで、いつものように贋作デッサン描いて売ることにするんだよ、ヘボンが。で、アンソニー・ブラントのところに掘り出し物だといって持ち込む。ただ、ブラントをだます気はないんで、そういう風に描くんだ。それを見るとブラントはううんと唸って、良くないね、と言う。そうか、良くないか、と言ってそれは引っ込めて、ブラントと犬猿の仲の奴のところに持っていく。で、一言言い添えるんだ——ブラントは良くないって言ってたけどね、と。そいつは勿論大喜びで買う。ブラントも馬鹿な奴だ、と言って。 で、この話の仕掛けというのはこうなってる訳だ——ブラントが何を良くない(とは贋作ということだけど、あの業界では角が立つのを恐れてそうは言わない——私が習った大学の先生も「ちょっとなにだね」と言うだけだった。「まあそういうのは大声で言うもんじゃないから。ただ、何だね」と)と判
インタビューズ終わった - G.A.W. http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20110918/1316292323 mk2さんが勝手に終わらせてしまったのでちょうどいいお題から一つ。 私も一時期は回答率100%維持するために来たらすぐに全部回答していたのですが、 あるときから回答ペースを落としたんですね。その理由はいくつかありまして。 思いのほかインタビューズって時間かかるんですよ。 凝り性というか、聞かれたのならおもしろく答えたいって気持ちが沸くじゃないですか。 かっこよく見せたがりなんですねw そのためにはたくさん質問来られるより少数精鋭の方が良いなって思って。 そこで思ったのは、私はどういうときに他の人に質問するかというと http://theinterviews.jp/member ここでフォローしている人の回答を見ると、
30本!?ちょっと奥様聞きました!?30本!? ちょっと欲張りすぎじゃないですかこれそれぞれにコメントをつけろとか言われたら原稿料取っても良くないですかさすがに。 しかし、この圧倒的な要請にはあえて答えよとの声が聞こえるので、メシア必死にがんばった!超頑張った! メシアが選ぶ印象的な映画30本は、これだ(ババーン! 「男はつらいよ」「続・男はつらいよ」「男はつらいよ フーテンの寅」「新・男はつらいよ」「男はつらいよ 望郷篇」「男はつらいよ 純情篇」「男はつらいよ 奮闘篇」「男はつらいよ 寅次郎恋歌」「男はつらいよ 柴又慕情」「男はつらいよ 寅次郎夢枕」「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」「男はつらいよ 私の寅さん」「男はつらいよ 私の寅さん」「男はつらいよ 寅次郎子守唄」「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」「男はつらいよ 葛飾立志篇」「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」「男はつらいよ 寅次
そおですねえ、前に書いた原稿貼っときますね。 □電子書籍と不正利用の実態と対策(適当です) ・久保内信行 編集プロダクション・タブロイド代表取締役。デジタル分野を主に扱い、電子書籍は携帯電話からiPhoneの配信業務にかかわる。 <以下本文> 昨今の、出版業界の電子書籍への注目度が上がるにつれて、新規参入を希望する著者や版元から相談を受ける機会が増えてきている。そこで相談者が懸念していることはほぼ二点にまとめることができる。 まず、電子書籍をリリースすることで、定価で上回る紙書籍と売上を食い合うのではないかということ。 そして、電子書籍としてリリースすることでデジタル違法コピーが出回り、コンテンツ全体の価値が下がるのではないかということだ。 一点目に関しては、現状有意な結果が出ているわけではないので断言は避けるが、紙の販売数が大きく食われたという実感をもつディストリビュータ
まず前提として、「出版」という仕事は、個人個人の編集者の嗜好や考え方に大きく価値判断を依存する側面があります。ですから、以下はあくまで私の意見であり、ほかの編集者――弊社か他社かを問わず――の意見とは180度ちがうこともあり得ます。 また、以下は小説に関するものであることも付け加えておきます。 そもそも純粋に、読む時間がとれない、というのが正直なところです。 原稿の「持ち込み」自体を原則うけつけないという出版社もあるようですが、そこまでの門前払いはしていません。 とはいえ、これまでの経験から、まった白紙状態からの持ち込みの企画が本にまで至ったケースは1件しかありませんから、あまり歩留まりのいいものではなさそう、というふうに考えています。 なぜなかなか最終的な本にまで至らないのか、というのを考えると、 (A)まったく面識もとっかかりもない、ということは、 (1)翻訳の技量が未知
やぁ、ぼくの名前はメシアっていうんだ。 キリスト教っていうのはね、日曜日にみんなであつまっておうたを歌ったりおはなしをきいたりするものだよ。こどもたちはそのあとにかみさまのおべんきょうをしたりするものなんだ。 おかしがでたりするけど、ちょっとナボナはたべあきるよね。 ちゅうがくせいになると、「けんしんしき」っていって、ずっとキリスト教のおともだちになるよ、っていうおやくそくをする会をするよ。おでこにお水をかけられるけどいじめじゃないからね。ほんとうにいじめじゃないからね? きみにはおじいちゃんおばあちゃんはいるかな?ちかいうちにイエスさまのところにいくからね。あとけっこんしきでドレスを着ている人をみたことがあるかな?あれ、きてみたい?あれはね、教会式と言って信仰心のかけらもない仏教徒・神道の連中が欧米に被れて見せかけだけのチャペルで妙ちくりんな外人牧師にどの宗派かもわかんねえような
2011年は――2009年も2010年もそうでしたが――翻訳ミステリが大変に豊作で困っています。 でも一作えらぶのなら―― 商売ぬきでジェイムズ・エルロイの『アンダーワールドUSA』です。 エルロイすげえ!と思ったのは社会人になってから出た『ビッグ・ノーウェア』の頃でしたが、以来、古今東西、自分がもっとも愛する作家はジェイムズ・エルロイでありつづけています。 仕事として担当したのは『ビッグ・ノーウェア』文庫化、『ホワイト・ジャズ』文庫化から。愛が嵩じて《暗黒のLA四部作 裏面史年表》をつくってしまったほどです。イチから担当した新刊は『わが母なる暗黒』でした。 『アンダーワールドUSA』は――賛否もあるようですが――『アメリカン・タブロイド』から続く政治=犯罪のドラマを作品の3分の2ほどで終わらせ、その巨大なドラマを後半3分の1で美しく閉じた作品だと思っています。それゆえ、第四部以
イエスは折りたたみ携帯をしまって言われた。 「インターネットにコミュニケーションを求める人間は一定数しかいない。世の中の多くの人たちはリアルのコミュニケーションに満足あるいは疲弊していているのだ。これは旧mixiやTwitterが『ネットのリーチ率20%を超えられなかった』こと、そのレベルに達するコミュニケーションサービスが乱立し得なかったことから間違いないと言える」 イエスは席を立ってフリードリンクコーナーに行き、コーラを注いでほんの少しオレンジジュースを混ぜた。席に戻りストローでその混合ジュースを少し飲んで、また言われた。 「そしてそれは日本だけの傾向ではない。アメリカでもfacebookが拡大し、拡大の踊り場にたつという事態が起こった。コミュニケーションを求める人は一定しかいない。彼らを集めきってしまっては成長が見込めない。そしてコミュニケーションを求めない人たちこそが富をもた
自身が感じたことを言葉にして表現するのも書評の大事な要素だと思うのですが、その本がどういう内容かを要約して読者に伝えることもそれに負けず劣らず大事だと私は考えています。「よくできた要約はそれだけで書評として価値がある」というのが私の意見です。 本の中には手ごわいもの、書評にされることを頑として拒むものもあります。そうした本に出会ったとき、私は「自分がきちんと読めていないのではないか」ということを第一に考えます。本が悪いのではなく、自分の読みが追いついていないのです。 なのでお奨めしたいのは、「要約を練習する」ことです。 一冊の本の内容を、200字、400字、800字と文字数を変えて要約してみると、自分の読みの程度がわかってくると思います。400字と800字の要約では、その中に盛り込める情報量が変わってきます。短いから楽、長いから難しいということではなく、短くするために取捨選択が必要に
だれかにインタビューされる、そのインタビューに答える。でも、だれにインタビューされたかはわからない。そんな、インタビューサービス。だれかにインタビューされる、そのインタビューに答える。でも、だれにインタビューされたかはわからない。そんな、インタビューサービス。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く