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ブックマーク / satoshi.blogs.com (47)

  • たかが電気、されど電気

    メルマガ「週刊 Life is Beautiful」で「なぜ日は原発を止められないのか」という連載を始めた。通信業界の東京電力に相当するNTTで働いていた経験を活かし、霞ヶ関や東電のエリートが何を考えてあんな行動に走るのかを解説する。ちょうど良いタイミングで先日の「さようなら原発10万人集会」での坂龍一氏の「たかが電気のためになんで命をさらさなければいけないんでしょうか」という発言が注目を集めているので、このブログでもひと言書いておく。 「たかが電気」という発言に対して「電気を止めたら死んでしまう病人がいる」「真夏にクーラーがかけられなければ、熱中症で死ぬ人がいる」と噛み付いている人がいるが、これらの指摘は大間違いである。日は、原発を止めたぐらいで、病人の生命維持装置が止まってしまったり、熱中症で死ぬ人が増えたりする国ではない。 当の理由は別のところにある。日経済が重度な「原発依

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    sugimo2 2012/07/17
    ”今問われているのは、「痛みを伴う脱原発に向けて大きく舵を切る」か「問題を先送りして、多少の危険を承知で原発を運営し続ける」の二つに一つだということを忘れてはいけない”
  • 誰も言いたがらない「Sony が Apple になれなかった本当の理由」

    Sony や Panasonic が家電のコモディティ化で大赤字を出して苦しむ一方で、今や株価総額が日の大手家電メーカー8社の株価総額の3倍以上にもなった Apple(参照)。 この差に関しては、私も含めて、リーダーシップの欠如だとか、ゼネコン型のソフトウェア開発スタイルが悪いとか、ソフトウェアの重要性を理解しない経営者、などのさまざまな考察がされているが、その根底にあるのは、「大企業は一度正社員になった人は会社が倒産の危機にでもさらされない限り解雇してはいけない」という日特有の雇用スタイル。 家電業界の成り立ちは、日の家電メーカーが業績をのばしていた高度経済成長期とは大きく変わってしまった。ソフトウェアがものすごく重要になったのはもちろんのこと、ハードウェアに関しても、中国を含む東南アジアが「世界の工場」となった今、「何を自分で作り何をアウトソースするか」がコスト削減の上でも差別化

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    sugimo2 2012/03/10
    ”中国にアウトソースした方がはるかに安いハードウェアをコスト高な自社工場で作り、逆に、もっとも大切なソフトウェア開発は社内で作る事ができずにゼネコンスタイルで下請けに丸投げ” いいぞもっとやれ
  • iPod touch と Angry Bird に駆逐された Nintendo 3DS

    「スーパーマリオも寄る年波に勝てず 任天堂 営業赤字見通しの裏側」という記事を読んだが、米国に暮らす私の印象は少し違う。少なくとも米国では、Nintendo 3DS は「スマートフォンやソシアル・ゲームに負けた」のではなく、「iPod touchとAngry Birdに駆逐された」という表現の方が実感に近い。 去年の夏ぐらいから、任天堂が得意とする6〜12才ぐらいの子供たちが遊ぶデバイスが、Nintendo (3)DSから、iPod touch へと目に見えてはっきりと置き換わって来たのだ。そんな親に聞くと、ほとんど決まって「私の iPhone でAngry Bird を遊びたがって、返してくれないので、しかたがないから iPod touch を買い与えた」という答えが返ってくる。 iPhone がなければ Angry Bird は生まれなかっただろうことを考えれば、間接的には「スマートフ

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    sugimo2 2012/02/02
    ”「親が子供に最初に買い与える携帯ゲーム機」としての地位を iPod touch が奪った”
  • 「日本ブランドの復権」と初音ミクと

    3月11日の震災以来、世界中の人たちがさまざまな形でサポートしてくれた。しかし、残念ながら人々の記憶が薄れるのは早い。ニュース性が薄れた今、津波被害を受けた地方の復興の難しさを伝える海外メディアは皆無に等しい。たまに、福島第一原発のニュースが流れるが、それによりあの地方の第一次産業が壊滅的なまでのダメージを受けたことを的確に報じる海外メディアは少ない。 日の復興に今一番必要とされているのは、過渡的な同情や寄付金ではなく、「日ブランド」の復権である。TPPに参加しようがしまいが、「日ブランド」の復権なしに日の復興はない。 トヨタ、ソニー、ホンダ、任天堂などの企業が商品の品質と価格で圧倒的な強さを見せ、スーパーマリオブラザーズとポケモンとドラゴンボールが世界の子供たちの心を掴んだように、「日は違う、日はすごい、日こそが世界の未来の姿だ」と思ってもらえる「何か」が必要である。 その

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    sugimo2 2012/01/31
    狙ってもなかなか立てない位置に立っちゃった感じはする。だからこそ安易な便乗もむつかしいと思うけどね。
  • スティーブ・ジョブズに学ぶプレゼンの秘訣

    ベスト・セラー「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」の著者で、Business Week のコラムニストでもある Carmine Gallo が書いた "10 ways to sell your ideas the Steve Jobs Way!" という資料を手に入れたので、簡単に内容を紹介する。 1. 最初は手書きで考えをまとめろ いきなりパワポの資料を作らず、まずは紙やホワイトボードなどで(訳注:neu.Notes+ でももちろんかまわない^^)、プレゼンの大まかな「流れ=ストーリー」を作るべき。つまらないプレゼンでは、観客はすぐに飽きてしまう。語るべき「ストーリー」がないうちにパワポの資料を作っても意味がない。 2. Twitter 向きの短いフレーズを使え Twitter の「口コミ効果」に関しては、いまさら強調するまでもないが、それを最大限に活用するには、140字以内に収まる

  • 「3強1弱、あと番外」の方向に向かうスマートフォン市場

    スマートフォンの動向に関して良い記事が GeekWire に出ていたので紹介する。 As profits fall at HTC, Samsung becomes the smartphone king with record net income 興味深いのは、この記事で紹介されている各社のスマートフォンの出荷数。AppleiPhone 4S のリリースの遅れにより第三四半期の出荷数を落としたのに対し(3ヶ月強の遅れだが、9末のリリースも逃したために実質的には2四半期分の遅れとなった)、Samsung が飛ぶ鳥を落とす勢いで出荷数を伸ばしているのが良く分かる。 今後のことで言えば、一番の注目株はNokia。来ならばスマートフォンとは呼べない Symbian 端末をスマートフォンとして数えているからこの数があるわけで、実質的にはゼロと考えた方が良い。Microsoft との提携はその

    「3強1弱、あと番外」の方向に向かうスマートフォン市場
  • Android OS のアップデート問題に関してひと言

    最近、再びAndroid OSのアップデート問題が話題になっているようだが(参照)、OSの開発の関わったことのある開発者としてひと言言わせてもらう。 OSの開発というのはただでさえ簡単な仕事ではないが、特に難しいのは過去のアプリとの互換性を保ちながらOSそのものを進化させて行くという仕事Windows95の開発の際も、一番苦労したのは、スタートメニューだとかデスクトップなどの新機能の追加ではなく、Windows 3.1との互換性を保つ部分。その当時のエピソードは、少し前の「Windows95と地上の星」というエントリーに書いたので一読いただきたい。 今回の話は、さらに厳しい要求だ。iPhoneのように一社がデバイスの仕様すべてとリリースタイミングをコントロールしているならいざしらず、Androidのように複数のメーカーが、それぞれの仕様でばらばらのタイミングでデバイスをリリースしている世

    sugimo2
    sugimo2 2011/12/26
    "「18ヶ月」という期間で区切るより、「マイナー・アップデートのみ対応」もしくは「メジャー・アップデート1回およびマイナー・アップデートのみ対応」のような仕切りにするのが現実的"
  • AppleとSonyの一番の違い

    私のメルマガ「週刊 Life is Beautiful」への質問にソニーの復活に関するものが多いので、来週あたりにまとめて答えようと思うが、それに関連して、興味深いブログエントリーを見つけたので紹介する。 ”coffee time: market share vs. profit" というもので、スマートフォンのマーケット・シェアではAndroidに大きく抜かれたAppleも、売り上げベースだと肩を並べるぐらいで、利益ベースだとAppleが圧倒的に強い、という話だ。 そこに出ている、AppleとSamsungの米国向けの携帯電話のラインナップの写真が、両社の違いを際立たせているので、下に貼付けておく。これはAppleとSonyにも共通する話で、これと同じ様に、Appleとソニーのコンシューマー・エレクトロニクス全商品のラインナップを並べたらものすごい違いになる。

    AppleとSonyの一番の違い
  • Android OSを採用しながら「Androidタブレット」ではない Amazon Fire

    量販店で横並びで展示される Android タブレットを作っても儲からない、という話をここでも書いたが、その意味で Android OS の最も正しい使い方をしているのが Amazon。ようやく、AppleiPad に対抗できるライバルが表れたと言える。 Amazon Fire は消費者にとっては、「さまざまな Android アプリを走らせるための、汎用Android タブレット」ではなく、「Amazonが売るさまざまなデジタル・コンテンツを楽しむためのカラー版の Amazon Kindle」である。 Apple にとって Kindle Fire が脅威なのは、AmazonKindle Fire の売り上げから利益を上げる必要がないこと。AppleiPad が $499 で売られているのに対し、Kindle Fire が $199 なのは、Amazon が製造コスト以下で

  • なぜ日本では「市民運動」が格好ワルイいのか?

    原発事故以来、色々なことを考えているのだが、その一つが「なぜ日では民意がなかなか反映されないのだろう」ということ。泊原発の再稼働容認が典型的な例。これだけ多くの人が反対しているのにも関らず(参照、参照)、必要だったはずのストレステストもなく、原子力安全委員会の形だけの二重チェック(参照)で北海道知事の再稼働容認となった。 「政治家が票集めで忙しくて実際に国を運営しているのは官僚」「官僚の業界への天下りが官民の癒着を生み出している」「マスコミはスポンサーに不利になることは報じない」などの政府やマスコミにも大きな問題があるが、国民側にも若干問題があると思う。うまく表現するのは難しいのだが、 政府は「お上」であり、市民運動とは「お上にたてつくこと」に相当する という江戸時代から続いているメンタリティが根っこのどこかにあるのではないかと思う。それが「市民運動=左翼活動」というイメージを固定化させ

  • 私が事故後、脱原発派に転向した一番の理由

    先日のエントリーに、「論理的に考える力のない人が、 『放射能は危険』→『原発は不要』→『脱原発』 となっているのは理解できます。 普通に論理的に考える力のある人は、 『脱原発したときのリスク』を考え、 脱原発をしないほうがよいのでは?という意見の方が多いと感じています。 中島さんのような方が、なぜ、脱原発一直線なのかが理解できません。 脱原発について書かれるのはよいのですが、 一度、なぜ脱原発を訴えているのか?についても、この場に書いていただけないでしょうか?」というコメントをいただいたので、今回はその質問に答えてみる。 実は、福島第一原発での事故の第一報を聞いた時に最初に私の頭に浮かんだことは、「この事故は、日だけでなく、世界全体の原子力技術の発展に大きなブレーキをかける事になる。1000年に一度の津波のためにたまたま起こった事故のために、日のエネルギー政策を変更したり、原子力発電を

  • 特にサッカーファンにはお試しいただきたいDAFLOID for iPad

    UIEジャパンがImagica TV、スクワッドと共同開発しているDAFLOIDがiPad向けにリリースされたのでここに報告させていただく。 DAFLOIDは、ひと言で言えば「自分が好きなスポーツやチームのことばかりが書いてあるスポーツ速報、ニュース、記事、ソシアルフィードが、ひとまとめになって、タブレットを通じて毎日・毎時とどけられる」という体験をおとどけするメディア・アプリケーションである。 Flipboardのように単にRSSフィードやソシアルフィードを集めてくるだけのフィード・コレクターものとは大きく異なり、プロのスポーツ・ライターたちがDAFLOID向けに速報や記事を書き、編集もし、今までの新聞や雑誌と同等の(もしくはそれ以上の)手間をかけてちゃんとした「紙面作り」をしているのが特徴だ。 目指すは、10年後20年後の子供たちに「お父さんたちの時代にはDAFLOIDなしにどうやって

    特にサッカーファンにはお試しいただきたいDAFLOID for iPad
  • なぜ横並びで展示されるAndroidタブレットを作ってもだめなのか

    先日のエントリー「Androidタブレットはヨドバシカメラの『Androidタブレットコーナー』に横並びにされた時点で負けだ」には、例によって賛否両論のさまざまなフィードバックがよせられたが、否定的な意見の大部分は以下のようなもの。 何故負けなのかがあまりイメージ出来ないなあ。描かれている様子はAndroidが盛況を博しているものにしか見えない。 PCメーカーが「何のためにWintel」と考えてるとは思えないし、スマホやタブレットで「何のためのAndroid」って問いに意味があるとも思わない。 すでにそんな現状の Windows PC でも一定の利益は出ているのだから、Android タブレットも負けではあるまい。 歴史に学ぶとするなら、iPhone/iPadMachintosh だとすれば、Android機はPC/AT互換機なんだと思う。ただ、「Windowsなのでどれも使い勝手は

    なぜ横並びで展示されるAndroidタブレットを作ってもだめなのか
  • Life is beautiful: Androidタブレットはヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に横並びにされた時点で負けだ

    今年のCESについてだが、すでに「感心した商品」と「自分も関係していてうれしかった発表」に関しては書いたので、今回は「これはだめかな」と思ったもの。 まずその筆頭は「3Dテレビ」。これ以上大きくすることも薄くすることも解像度を高くすることもできなくなってしまった「成熟しきった」デバイスであるテレビに何とか付加価値を付けようという気持ちも分からないでもないが、正直言ってこれはいらない。CESに出品されている最新の3Dテレビを見てもあまり感動しないし、そもそも目が疲れる。今年の末あたりになって、「結局3Dテレビって何だったの?」という話になると私は見ている。 二番目は「Android」。前にも書いたが、これから家電やスマートフォンの市場に新規参入しようというアジアのメーカーにとっては、Androidを活用して短い開発期間と低コストで「安かろう悪かろう」のデバイスを薄利多売で売りまくるという戦略

  • UIEngine、自動車に載る(Toyota Entune)

    今回のCESではいくつもの発表があったが、その中でも私として一番うれしかったのが、Toyotaが発表したEntune。米国のトヨタ純正カーナビには、bing(検索)、Pandra(インターネットラジオ)、MovieTickets.com(映画情報)、OpenTable(レストラン予約)などの「アプリ」が走るのだが、そのアプリとアプリのローンチ画面のUIを担当するのがUIEngineなのである。 UIEvolutionは、私が2000年に「これからはいろいろなデバイスがネットに繋がり、その結果、さまざまなプラットフォームが乱立する戦国時代に突入する。その問題を一気に解決するのがUIEngine。携帯電話から、テレビ・自動車・冷蔵庫までいろんなデバイスにUIEngineを載せて組み込み機器のUIの開発を大幅に簡単にする」というビジョンを掲げて起業した会社だが、10年たってようやく自動車に到達。

    UIEngine、自動車に載る(Toyota Entune)
  • 逃げ切りメンタリティ

    「逃げ切りメンタリティ」とは、私が執筆中の書籍(エンジニアとしての生き方)で初めて使った造語だが、「サラリーマン経営者が、『とりあえず自分の退職金が出るまで会社が存続してくれれば良い』と問題を先送りして、リスクを避けた経営をする心理状態」のことを指す。 使い方は、こんな感じだ(一つ前のエントリーより引用)。 しかし、そんなことをするとハードウェア全盛の時代に働き盛りだった40代50代の人たちは自分たちの居場所がなくなるし、万が一失敗した場合は自分たちの退職金も危うくなるわけで、今の経営陣にこんなことを言っても馬の耳に念仏。彼からからすれば、とにかく自分が円満退職するまで会社が存続してくれることがなによりも大切。余計な冒険などせずに、問題をできるだけ先送りにして、今のままの形で次世代にバトンタッチするのが一番の得策。そんな「逃げ切りメンタリティ」が今の日をだめにしている。 「最近の若者が元

    sugimo2
    sugimo2 2011/01/01
    「サラリーマン経営者が、『とりあえず自分の退職金が出る会社が存続してくれれば良い』と問題を先送りして、リスクを避けた経営をする心理状態」
  • 「ガラパゴス問題」に対する少し前向きな一考察

    昨日の「日のケータイが『ガラパゴス化』した当の理由」には沢山のコメントをいただいたが、その中には、「じゃあ、日はこれからどうすれば良いのか」という質問があったので、私の考えを少し書いてみる。 まず、ケータイやテレビのように消費者向けのデバイスを作るのであれば、世界規模でビジネスをすること以外は考えない方が良い。先のエントリーで書いた通り、日の携帯メーカーは、単に「ソフトウェアの開発能力・デザイン・おもてなし」で負けているだけでなく、ビジネスの規模の違いから、部品の調達コスト・製造コストでAppleに大きく引きはなされているのだ。「悪かろう高かろう」では勝てるわけがない。 もし、日のメーカーがAppleやSamsungと気で戦おうとするのであれば、(1)コスト面での徹底的な合理化をはかり(役員のお抱え運転手を廃止する、年功序列で給料だけが高くなってしまった人たちに辞めてもらう、系

  • 日本のケータイが「ガラパゴス化」した本当の理由

    「ガラパゴス」という言葉が今年の流行語大賞の候補に選ばれたということを聞いていたので、密かに受賞しないかと期待していたのだが、残念ながら大賞は逃したようだ(もし大賞に選ばれていたら、私が受賞することになったのかどうかの疑問はこれで解けずに終わってしまった)。しかし、この言葉をずいぶん前から使っている私としては、この言葉が一人歩きしているようでなんとも言えない気持ちなのでひと言。 まず最初に断っておくと、私が2001年のCTIA(米国の携帯電話業界で一番大きなカンファレンス)のスピーチでこの言葉を使った時は、単に日という「単一民族で、国民の大半の生活レベルが同じで、家電とか携帯電話のようなガジェットに流れるお金が比較的多い」という特殊な環境で、iモードを中心に「ケータイ・ライフスタイル」が異常なスピードで進化をとげていることを表して、「ガラパゴス現象」と呼んだだけのこと。決してネガティブな

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    sugimo2 2010/12/31
    ”ケータイがガラパゴス化したから負けたのではなく、メーカーの経営陣が(肉食獣のいない島国で)ガラパゴス化したから負けたのである”
  • 読者への公開質問:なぜソニーはアップルになれなかったのか?

    私も交換書簡およびアプリの開発を担当している、梅田望夫さんの「iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう」、電子書籍ならではの目玉は、発売後に読者からいただいた質問に私と梅田さんが答えるという「増える交換書簡」。 すでに二つの質問に対する回答がアップロードされているが、これからも順次答えて行く予定なので、質問の方、よろしくお願いする。 興味深いのは、最初の二つの質問がどちらもソニーに関するものであること。「なぜソニーがアップルになれなかったのか?」「ソニーとグーグルの提携に未来はあるのか?」。 株価総額でもあっさりとアップルに抜かれ、ここのところいまいち元気のないソニーだが、「もし日のメーカーでアップルに対抗することができる企業があるとしたら、それはソニーだろう」という多くの人の期待を込めた質問なのだろうと解釈している。 私の回答は交換書簡を見ていただくとして、逆に私からこのブ

    sugimo2
    sugimo2 2010/08/26
    横の繋がりが無いから、かな。PS2とWalkmanが連携してたらソニーが勝ってたと思うけどもう遅い。iPhone使ってるとmac欲しくなるけど、ソニーにはそういうの無いもの。 #sonyap
  • iPadのインパクト:電子書籍のビジネスモデル

    Tech Waveの「iPadに期待する米出版業界、期待すれば裏切り者扱いされる日の業界【湯川】」という記事を読んでから色々と気になったことがあったので日における書籍の流通の仕組みについて調べてみた。 とても参考になったのが、少し古いが「書籍の価格構成比をめぐる小考」というブログ記事。流通マージン等に関して、具体的な数字が列挙されているのがうれしい。 紙代:6% 製版・写植代:12% 印刷・製代:7% 編集コスト:3% 版元粗利:32% 著者への印税:10% 取次マージン:8% 書店マージン:22% この数字(特に写植代と取次マージン)がそもそも電子写植・大規模店舗・オンライン店舗・チェーン店の時代に適切かどうか、という話はひとまずおいておいて、電子書籍の時代にどうなるかを考えてみる。 紙代:0% (不要) 製版・写植代:?% (はるかに低コスト) 印刷・製代:0%(不要) 編集コ

    sugimo2
    sugimo2 2010/03/28
    著者の取り分は増えるだろうけど「薄利多売」が崩壊した以上、全体の価格はむしろ上がると思ってる。