戦闘機F-2と飛行開発実験団の八木沼聡3等空佐。テストパイロットを養成する試験飛行士課程の教官を務めるベテランだ(撮影:徳永克彦) 写真家の徳永克彦さんが『X 未踏のエンベロープ』(ホビージャパン。文:武田賴政)を出版した。表紙には大きく、試作機を表す「X」の文字。オビには「新鋭機開発に命を懸けるテストパイロット集団」とある。本書は彼らが操縦する多彩な自衛隊機の迫力ある姿が楽しめるレアな写真集なのである。徳永さんに話を聞いた。 【写真】戦闘機に同乗して撮影されたド迫力の作品はこちら! 撮影の舞台となったのは、航空自衛隊岐阜基地(各務原市)に拠点を置き、飛行機やミサイルなどの開発、試験を実施する部隊「飛行開発実験団(飛実団)」。 「基本的に自衛隊が持っている飛行機は全部ここで試験しますから」と、徳永さんが言うだけあって、ページをめくると凛々しくも美しいさまざまな機体の姿が眼前に迫ってくる。