人工言語には、アプリオリ(先験的、原理的またはトップダウン)なものとアポステリオリ(経験的、統計的またはボトムアップ)なものがあることが知られている。これに照らし合わせて言えば、エスペラントとは「アプリオリなルールとアポステリオリな語彙を持つ言語」である、と言えよう、と言うのは、エスペラントを考察すればするほど、それはその細部に至るまで「個人的・社会的・普遍的」の三分類に貫かれている、すなわち「原理的」であることが分かるからだ。一般に、アプリオリな人工言語の「アプリオリ」さは、その語彙システムのアプリオリであることを指しており、エスペラントのような「ルールにおいてアプリオリ」な人工言語は、おそらくは他には無い(ログラン系は一階述語論理に基づくことを謳う点で一見その系であるように見えるけれども、純全に一階述語論理に基づくプログラミング言語はPrologであり、そしてその研究において、一階述語