代表的関西人・柄谷行人 : day by day代表的関西人・柄谷行人 柄谷は尼崎出身であり高校生のときまでは関西で生活したから関西人と呼ぶことができる。大学生になるときに東京へと移り、以後はたいてい関東地方に住んでいる。 その発言や書いているものを読んで、この人はいかにも関西人らしいと感じることが多いのであるが、どういう思考回路をもってこれは関西人らしいと自分が感じているのか、それを吟味したい。 まずは反権威的なところである。権威主義とは何かに価値を見出すとそれを崇め奉ってしまう心性を指す。そしてその心性を批判することを忘れるのである。関西人の反権威主義はもとは武士の価値観に対して町人の価値観を解毒剤的に置くことであっただろう。柄谷の場合はもはや武士か町人かという次元で発想している訳ではないのだが、複数の価値観の間でどこか一つの場所にとどまることなく動き続けるという批判精神を発揮しているのである。察するに何か一つの立脚点を持つことが恥
