プロトタイピングの定義 ここで、「プロトタイピング」という活動の定義を明確にしておきましょう。ソフトウェア開発に限らず、一般的なプロトタイピングには以下のような目的があるでしょう。 ユーザー要求を具現化し、フィードバックによってさらに明確化する プロトタイプの設計結果から問題点を洗い出し、本番開発時の設計品質を高める ユーザー要求や、机上で行った設計の実現可能性を検証する 本連載ではプロトタイピングを、「本番開発の前に、これらの目的を満たす試作品を創造する活動」と定義します。 紙芝居プロトタイピング 一般的なシステム開発の上流工程では、ExcelやPowerPointなどのツール、もしくはHTMLによって、画面定義書を作成します。画面定義書は 「画面のみ」のプロトタイプであるととらえることができます。これを紙芝居プロトタイピングと呼ぶことにしましょう。紙芝居プロトタイピングは非常に有益です