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ブックマーク / note.com/travelingfoodlab (7)

  • 完璧な煮玉子の作り方を検討する|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    煮玉子は不動の人気を誇る卵料理。今日は「完璧な煮玉子」の作り方ではなく、完璧な「煮玉子の作り方」を探ります。 めんつゆの濃度の検討ネットで煮玉子のレシピを検索すると『めんつゆ』を使ったものをよく見かけますが、ここでいきなりつまずきます。なぜなら、めんつゆにはストレートや2倍濃縮、三倍濃縮などの様々な製品があるからです。 そこで自家製の『そばだし』(ストレート)、ミツカンの追いがつおつゆ(2倍濃縮)ニンベンの『つゆの素』でそれぞれ煮玉子をつくり、結果を比較することにしました。ちなみに一般的なめんつゆの塩分濃度はストレートが3%程度、2倍は6.5%、3倍は10%程度です。さて、まずゆで卵づくりからはじめましょう。 茹で時間の算出完璧なゆで卵の作り方についてはこちらですでに記事にしています。 ここは題ではないので興味のない方は流し読みしてください。前回の検証で このピーター・バーナムによる熱伝

    完璧な煮玉子の作り方を検討する|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
    sunamandala
    sunamandala 2021/02/17
    毎度良いなあ…
  • 禁断のオリーブオイルケーキ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    昔、育通信onlineというサイト用に作ったレシピです。禁断の、という名前の由来は常軌を逸した量のオリーブオイルを使うから。オリーブオイルをテイスティングしているとレモンや青いイチゴの風味といったニュアンスを感じるオイルと出会うことがありますが、そうしたフルーティ系のオイルを使うと上手くいきます。 オリーブオイルケーキ A バニラペースト 2g(またはバニラオイル 少々) A グラニュー糖  80g(甘さ控えめが好きなら60g) A 卵黄  2個(38g) A レモン汁 25g A レモンの皮 1g(少々) EV オリーブオイル 160g 小麦粉(薄力) 110g 卵白  110g(4個分) グラニュー糖 50g 〈仕上げ用〉 グラニュー糖(細粒) 15g 塩          3g お菓子作りが趣味の方はオイルの量に驚かれると思います。通常のケーキに使う油脂の量は小麦粉にたいしてパウン

    禁断のオリーブオイルケーキ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
    sunamandala
    sunamandala 2021/02/04
    おいしそ
  • うま味調味料のテクニック|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    うま味調味料は使い方がわかりにくい調味料で、家にあるけど何年も戸棚にしまいっぱなしというケースも多いと思います。外産業の現場では昔から使われていますが、その使い方が経験則的に伝わっていることが多く、体系化されてないことが原因でしょう。 はじめに結論を述べてしまうとうま味調味料は家庭では使いづらい調味料です。よく「味の素を入れると同じ味になる」のような意見を聞きますが、それは入れ過ぎです。業務用のようにつくる量が多ければそうした事態は起きづらいのですが、家庭では一回につくる量が少ないので、ちょっと入れ過ぎるとわけがわからない味になってしまいます。もちろん入れ過ぎを回避するテクニックもあるので、今回はそれらも紹介していきます。 うま味調味料はサトウキビの糖蜜を微生物発酵させてつくった調味料。うま味成分である昆布やトマトにも含まれるグルタミン酸ナトリウムを主成分としたものです。うま味調味料とい

    うま味調味料のテクニック|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    知人の家で料理をしていたところ「最近、鉄のフライパンで卵を焼くとくっつんだよね」という話が。ちょっと見せてもらいましょう。 こ、これは良くない状態です。このフライパンで調理をすれば焦げ付く事態が想像できます。その理由は表面に焦げなどの汚れが付着しているから。 そもそもなぜフライパンに材がくっつくのか、を復習しておきましょう。フライパンの表面を顕微鏡でのぞくと、目に見えないヒビや突起があります。このでこぼこがフライパンに材がこびりつく物理的な原因です。 タンパク質を加熱するとお互いに反応しあって、網状組織をつくるわけですが、この時、鍋の金属イオンとも反応します。例えば熱くしたフライパンに卵液を注ぐと、凝固したタンパク質がこの凸凹にしがみつきます。つまり「くっついてしまう」のです。 一般的な解決策は油を注ぐことです。油は温度が高いほど流動性が高くなり、隙間を埋めることができるので、注ぐ前に

    鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 最高のおにぎりの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    なにを隠そう僕はおにぎりが大好きです。しかし、おにぎりをつくることは誰にでもできますが「おいしいおにぎり」を作るのは案外、難しいもの。最高のおにぎりに必要な要素は「ご飯がふんわりとして」「表面がベタつかずに噛むとほろほろと崩れ」「適切な塩味がついている」の3つ。 従来の作り方は ご飯がアツアツのうちに塩(または塩水)をつけた手にごはんをとり、三角形(または俵型)に握るというもの。 まず、ご飯を手で握ると雑菌が付着し、それが時間経過とともに増殖し味を損ねるのでここから見直すことにしましょう。ラップを使っておにぎりを包むのは今では一般的ですよね。 適切な塩味を探るまず適切な塩分濃度を比較検討しました。 前述の記事にあるYuka方式を採用し、広げたラップに塩を振ったところに、ご飯をのせて軽く丸めます。 ご飯の量は100gとしました。コンビニエンスストアのおにぎりも通常、一個100g以上に設定され

    最高のおにぎりの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 【恒温調理入門】その1   鶏胸肉の真空調理|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    鶏胸肉は調理が難しい材の1つ。ゼラチン分が少ないため火を通しすぎるとパサパサになりますし、身が厚いので中まで火が通らないというケースも。 しかし、真空調理法を使えばそうした失敗を100%避けることができます。 鶏胸肉 1枚 塩   適量 オリーブオイル 30cc〜鶏肉を準備しますが、前提の話を2つだけします。これは真空調理に限ったことはでなく調理の基なので、今更かもしれませんが、1つ目は汚染されていない調理器具を使うことを心がけましょう。中毒の原因の多くは外部から付着する二次感染です。調理の前に手を洗い、調理器具は洗剤で丁寧に洗い、よく乾かしておきます。また、使用する前に包丁とまな板をアルコールで消毒します。

    【恒温調理入門】その1   鶏胸肉の真空調理|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • スタンダード・ミートソースの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    ミートソースの解説は育通信online掲載時に多くの方に読んでいただいた記事の一つです。さて、ミートソースの材料はおおまかにいうとひき肉、香味野菜、水分(トマト)、 油脂分。この要素はプロとアマチュアも同じですが、プロとアマチュアの料理の味はかなり違います。今回の主旨はその違いはどういった部分に出てくるのか、という考察。 まず行うのはレシピの比較分析です。レシピの比較分析は分量を%に変えて行います。今回は挽肉を100%とした時の割合で他の材料も計算しました。牛ひき肉が1Kgならそれが100%になるので、ホールトマトが2kgなら200%という具合。また、塩や胡椒、ローリエなどの細かな要素は比較のために省いています。まずはイタリアンの巨匠、落合シェフのレシピ。(ラ・ベットラ パ スタの基(講談社)より) 牛ひき肉 100% 香味野菜 約23% ホールトマト 200% 赤ワイン 20% オリ

    スタンダード・ミートソースの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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