インテルからイブラヒモビッチ(左)、ミランからカカが去るなど、セリエAはスター選手の流出が続く【Getty Images】 1980年代末に始まったミランによる欧州席巻以降、おおよそ十数年にわたってセリエAは世界屈指のリーグとして名声をほしいままにしてきた、というのは周知の事実である。ところが、その実態とはミラン、またはユベントスという一握りのチームがチャンピオンズリーグ(CL)で上位を占めていたに過ぎず、傍らでは、つまりイタリア国内では実に多くの矛盾と問題を抱えてシーズンを重ねていたのだ。 そして今日、そうした実態が、ここ数年のイタリア勢不振という形で表面化したまでのこと。それはこの国のサッカー関係者の多くが早くから指摘していたことであり、にもかかわらず誰一人として、そして何一つとして具体的な策を施してこなかった“ツケ”である。より長期的な視野に立つプレミアリーグ(イングランド)、リー