2009年7月29日:土曜日、ジメジメした気候のなか、長く、曲がりくねった道のりを埼玉スタジアム2002まで歩かなければならなかったが、その苦労に報いるのに十分なプレーを、グランパスに入団したジョシュア・ケネディは見せてくれた。この大男は観る者を失望させず、レッズのディフェンス陣を混乱に陥れ、レッズ・ゴールでの山岸のひどいミスのおかげで自らもゴールを記録した。 雲をつくような長身のターゲット・マンたちは、その高さゆえに言われなき非難のターゲットになることが往々にしてある。「走れない。ボール・コントロールができない。パスの組み立てに加わることができない。ヘディングしかできない」といった具合に。しかし、そういった理由だけで長身選手をあっさり見限ってしまうサッカー通は愚かというほかはない。たとえば、イングランド代表でのピーター・クラウチの働きを見ればいい。 話を戻すと、ケネディ獲得はグランパスに