液相線温度が450℃以下の溶加材をはんだといい,これ以上のろうと区別されます。はんだを大きく分類するとアルミニウム用はんだ(JIS Z 3281)といわゆるはんだ(JIS Z 3282)に区分できます。アルミニウム用にはZn-Al,Sn-Zn,Cd-Snの三系がありますが実用はわずかです。 一方,エレクトロニクス実装関係ではEU(欧州連合)のWEEE(廃電気・電子機器)に関わるRoHS(有害物質)規制の施行後,Sn-Ag-Cu系鉛フリーはんだが汎用となっており,JIS Z 3282には21種類の鉛フリーはんだが5段階の融点別分類で規定されています。主要組成を表1に示します。 従来のSn-Pb系は添加元素含有はんだや高純度タイプも含めて19種類が規定されています。これらは国内用か,RoHSの除外規定に対応して用いられるのみで,使用量は年々減少しており,2010年時点で20%以下と推測されます