1980年春、東大が初めて早大に連勝、選手も応援団も紙吹雪の中で大喜びした塾で中学生の数学をみる浜田さん(中央)。生徒2人は野球部で、「宿題忘れたら筋トレ」だそうだ=東京都東久留米市 東京六大学野球で一度も優勝経験がない東京大学野球部。1997年秋の5位を最後に、その後は最下位が続く。「なんとか母校を神宮球場で優勝させたい」。そんな東大野球部OBが始めた、野球のうまい高校生へのスカウト活動。もちろん、学力での入試突破が大前提だが、昨夏からの勧誘で、今春3人が合格、来春の入学にも期待をかける。 ■「神宮で会おう」お守りに 神宮球場、東京六大学野球秋のリーグ戦。東大ベンチから、永井兼さん(19)がグラウンドの選手に大きな声をかけていた。1年生ながら外野手の控えとしてベンチ入り。リーグ戦での出場機会はなかったが、来春はレギュラー入りを目指す。 永井さんは愛知県の進学校、東海高校出身。高3の