バスケットボール男子の日本リーグで加入2季目のプロチーム、リンク栃木が10日からのプレーオフ決勝に初進出した。着実な強化と地元に密着した活動でファン獲得に成功し、球団経営も黒字路線に転じつつある。山谷拓志社長は「バスケット界にこういうやり方もあることを提示できた」と感慨深げだ。 人気、実力の両面で昨季からチームを引っ張るのは米プロリーグのNBAでもプレーした田臥勇太と、2季連続得点王の川村卓也だが、獲得は一筋縄ではいかなかった。NBAを目指し米国でプレーしていた田臥には担当者を渡米させ、代理人に「資料だけでも…」「5分だけでもお話を…」と猛アタックをかけた。 引く手あまただった川村には、山谷社長が直々に出向き、プロチームのビジョンを熱く訴え続けた。同社長は「2人がチームの礎をつくってくれた。経営面についても相当な不安があったと思う。決断に感謝している」と振り返る。 粘り強い努力は運営にも通