(ヨコハマ・フットボール映画祭上映作品) 本作は、日本のサッカー・地域リーグ北信越ブロックでしのぎを削り、なおかつ、同じ長野県を本拠地とするAC長野パルセイロ(以下、長野)と松本山雅FC(以下、松本)の対決、いわゆる“信州ダービー”を描いたドキュメンタリーだ。この2チームは常に地域リーグの上部組織「日本フットボールリーグ(JFL)」への昇格を目指し、常に激しく熱く対立してきた。それはサッカーだけのライバル関係にとどまらず、明治初期の廃藩置県にまで遡り、県庁所在地等を巡る長い因縁の歴史の所以でもあるという。 ただ映画では、サッカー選手や試合そのものの対決を中心に捉えているのではない。長野と松本、それぞれのチームを熱烈に愛するサポーターの物語だ。3月12日の劇場公開を前に、2月19日のヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)で先行上映され好評を博した。今回、YFFFの機会を利用して、本作の樋本