東京電力女子サッカー部マリーゼからチーム移管され、今年2月1日にベガルタ仙台レディースが正式に発足した【小林健志】 4月14日、ベガルタ仙台は昨シーズンのJ1覇者・柏レイソルを敵地で3−2と破り、首位をキープした。昨シーズンに続き、仙台は被災地の希望の星として全力の戦いを続けている。 そしてその翌日、もう一つの希望の星がユアテックスタジアム仙台に初めて姿を現した。東京電力女子サッカー部マリーゼからチーム移管されたベガルタ仙台レディース。そのホーム開幕戦が行われ、仙台の大観衆に選手たちは温かく迎えられた。 ■「たくさんの方々のおかげでここにいる」 まず仙台レディース設立の経緯から説明したい。昨年3月11日に起きた東日本大震災の影響により福島第一原子力発電所で事故が起き、東電マリーゼは休部を余儀なくされた。移籍して別のチームで活躍した選手も何名かはいたが、多くは1年間サッカーをすることができ