コモロの首都モロニの栽培農園で、イランイランの花を摘む作業員(2015年2月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARCO LONGARI 【4月22日 AFP】アフリカ沖インド洋(Indian Ocean)の島しょ国コモロで、イブラヒム・バカール(Ibrahim Bacar)さんが摘んでいるのはイランイラン(Ylang ylang )の花だ。エキゾチックな芳香を漂わせる黄色い花を原料とした精油が、世界で最も有名な香水の一つである「シャネル(Chanel)N°5」をはじめ、さまざまな香水に特徴的なフレグランスをもたらしている。 コモロは世界1位のイランイラン精油生産国で、同国輸出収入の1割をこの精油が占める。 だがイランイラン栽培農園は数十年も開発がなされないままで、重労働を嫌って花の摘み手は少なくなり、さらに森林伐採も進んで、同国のイランイラン栽培に危機が訪れている。 フィリピンが原産