10月8日、鉄道の自動運転に向けて注目すべきニュースが2つ報道された。ひとつはJR東日本、もうひとつはJR九州だった。ついにJRが自動運転へ動き出す。ただし、自動運転と言っても無人運転ではない。運転士または安全要員として乗務員は添乗する。 【写真】筑肥線を走行する305系。福岡市地下鉄空港線にも乗り入れる JR東日本はこの日、常磐線各駅停車でATO(Automatic Train Operation : 自動列車運転装置)を2020年度末から導入すると発表した。これにより、綾瀬~取手間で運転の自動化が進むことになる。ただし、報道資料に「無人運転」の文字はない。運転席には乗務員が座り、発車時にスイッチオン、そこから次の駅の停車までが自動化される。 車やバスの自動運転はここ数年で実用化されつつあり、話題にもなっているけれど、鉄道の自動運転そのものは珍しくない。日本では1960(昭和35)年に名