田舎を再生・徳島県上勝町2009年5月26日 ナンテンの葉を摘む菖蒲増喜子さん。黒いネットで光を調節し、色や大きさのそろった葉を育てる=竹田写す JR徳島駅から路線バスで約1時間。さらに町営バスに乗り継いだ先に徳島県上勝町(かみかつちょう)はある。千メートル級の山々に囲まれた過疎の町だ。 かつてミカン農家だった菖蒲増喜子(まきこ)さん(83)はいま、山でナンテンを栽培している。早朝、葉を摘んで帰宅すると、パソコンの画面を見て町全体のナンテンの葉の出荷量をチェック。その日の自分の出荷量を決め、パック詰めを始める。 4月に町で現地ロケをしたドラマ「おふくろ先生の診療日記2」が題材にしたのが、菖蒲さんら「葉っぱ農家」だ。ナンテンやモミジ、ササなどの葉を、料理に添える「つまもの」として出荷している。平均年齢が70歳を超す町の農家の昨年の売り上げは計2億6千万円。年収1千万円超の人もいる。 ◇ 町に