今、一冊の新書の予想外のヒットが話題になっています。本のタイトルは「応仁の乱」。その名のとおり、室町時代の応仁の乱について詳細に記した学術的な内容でありながら、発行部数は20万部を超えました。この本のヒットをきっかけに、関連書籍を集めて「応仁の乱フェア」を開いている書店もあります。今なぜ「応仁の乱」なのか。何が読者の心を捉えているのか、その理由を探りました。(科学文化部・阿部智己記者) 応仁の乱は、今から550年前の1467年に始まり、京の都を中心に11年も続きました。教科書にも登場し、名前はよく知られていますが、将軍家の後継者争いと有力大名の対立が複雑に絡み合い、乱の原因や展開は非常に複雑です。 このため小説やドラマにもなりにくく、これまで出版業界では「応仁の乱は人気がない」とあまり扱われてきませんでした。 ところが、中公新書「応仁の乱」はちょっと様子が違います。出版した中央公論新社は
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