芸術家の活動を財政的に支援している文部科学省の外郭団体が、公益性の観点で不適当と認めた場合は、助成金は交付しないという新たな条件を設けていたことが明らかになりました。愛知県の国際芸術祭で、先月、文化庁からの補助金が不交付にされたばかりで、専門家は現場の萎縮につながると指摘しています。 この団体は助成金について、これまで不正などがあった場合は交付しないとしていましたが、先月末に、公益性の観点から助成金の交付が不適当と認められる場合は、それを取り消すという新たな条件を加えていたことが明らかになりました。 文化事業に対する公的な支援については、愛知県で開かれた国際芸術祭で文化庁が事前の申請手続きが不十分だったとして、文化庁は当初採択していたおよそ7800万円の補助金を交付しないことを決め、芸術家や大学の教員などから批判する声が相次いでいます。 今回の対応について、日本芸術文化振興会は「愛知トリエ
昨年度1年間に自殺した小中学生と高校生は332人で、昭和63年度以降、最も多かったことが文部科学省の調査で明らかになりました。一方で、亡くなった理由については、6割近くが「不明」とされていて専門家は、「子どもの自殺は心理的な要因が大きいため一つ一つの詳細な検証が再発防止に欠かせない」と指摘しています。 文部科学省は、全国の小・中学校や高校から報告を受けた子どもたちの自殺の件数を毎年度、公表しています。 その結果、昨年度、自殺した児童生徒の数は男子が193人、女子が139人の合わせて332人で、前の年度から82人、1.3倍の増加となりました。 内訳は、小学生が5人、中学生が100人、高校生が227人です。全世代の自殺者数は、去年2万人余りで、ピーク時の6割ほどにまで減っていますが、子どもたちの自殺は昭和63年度に、今の方法で統計を取り始めて以降最も多くなりました。
東京都の小池知事は東京オリンピックの猛暑対策としてマラソンと競歩の会場を札幌に移す案に関連し、「涼しいところと言うんだったら『平和の祭典を北方領土でどうだ』ということぐらい、呼びかけてみるというのは、ひとつありかと思います」などと発言しました。 この中で、小池知事は「涼しいところと言うんだったら『北方領土でやったらどうか』ぐらいのことを、連合から声を上げていただければと思う」と述べたうえで、「ロシアのプーチン大統領とお親しい安倍総理大臣や組織委員会の森会長なので、『平和の祭典を北方領土でどうだ』ということぐらい、呼びかけてみるというのは、ひとつありかと思います」などと発言しました。 これについて、小池知事は17日夕方、都庁で記者団に対し、「連合は北方領土の返還に大変熱心でビザなし交流に参加するなど、いっしょに活動してきた仲間の会だ。そういう中で、会場を移す案が、突然の札幌と、北のほうだった
東京オリンピックの猛暑対策として、マラソンと競歩の会場を札幌に移す案をIOC=国際オリンピック委員会が発表したことについて、大会組織委員会の森会長は、17日夕方、報道陣の取材に応じ「IOCがこれでやりたいと言っている。国際競技団体もいい案だと言っている。われわれがダメだと言えますか?」と述べました。 森会長はIOCで東京大会の責任者を務める調整委員会のコーツ委員長と16日までに電話でやり取りした内容を報道陣に明かしました。 この中で、札幌に移った場合のコースについては、森会長は「札幌はマラソンが行われている経験がありコースが作りやすいとIOCは評価している。札幌ドームをスタートして帰ってくる案でどうかとも話していた」と述べ、IOC側から札幌ドームを発着点にする案を示されたことを明らかにしました。 また、森会長は札幌に移す場合に生じる経費についても触れ、「経費がふくれあがったときにどうするか
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「しきさい」が17日までに、台風19号の大雨で大量の土砂が川から海に流れ出た様子を捉えた。太平洋側の河口付近では青い海に茶色がにじむように広がっている。画像は13日午前10時55分ごろ、日本の上空約800キロを通過した際に撮影。河口から流れ出た土砂が20~30キロ沖合まで流出し海面を変色させている。
台風19号は東日本の広い範囲で河川の堤防決壊や浸水をもたらした。国土交通省によると、堤防が決壊したのは55河川で79カ所(16日午前5時時点)。国土地理院のデータなどをもとに浸水の広がりや深さを地図で見てみる。 千曲川では長野市穂保付近の堤防が約70mにわたり決壊し、付近の学校や住宅、医療機関が水につかった。国土地理院による推定では、浸水の深さは最大で約4.3メートルだった。推定浸水の地図を見ると、JR東日本の「長野新幹線車両センター」がある地点や周辺の推定浸水は深い。同センターでは北陸新幹線全体の3分の1に及ぶ計10編成が被災した。 決壊地点の下流は川幅が狭くなっている。川からあふれた水が堤防を削り、決壊に至る恐れがある「越水」が起きた可能性がある。 千曲川の堤防が決壊し、大規模浸水した長野市内(13日)
天皇陛下の即位に伴い、今月22日に予定されていた祝賀パレード、「祝賀御列の儀」について、政府は、台風19号の被災地への対応に万全を期すなどとして、およそ3週間延期し、来月10日に実施する方針を固めました。 しかし、台風19号により広い範囲で甚大な被害が発生したことを受けて、政府は、被災地の復興・復旧対応に万全を期すなどとして、このうちの「祝賀御列の儀」について、およそ3週間延期し、来月10日に実施する方針を固めました。 一方、「即位礼正殿の儀」や22日から4回に分けて開く「饗宴の儀」については、予定どおり行うことにしています。 政府は、「祝賀御列の儀」の日程などについて、18日の閣議で、改めて決定することにしています。 天皇陛下の即位に伴う「祝賀御列の儀」が延期されることについて、都内で話を聞きました。 東京・多摩市に住む76歳の女性は「被災地が大変な状況なので対応を優先してパレードを延期
今月12日、台風19号が接近する中、千葉県市原市で多くの住宅などに被害をだした竜巻とみられる突風について、銚子地方気象台は風速55メートルと推定されるとする調査結果を公表しました。 台風19号が接近していた今月12日の朝、市原市の永吉地区と下野地区で突風が吹き、1人が死亡したほか、周辺の住宅が激しく壊れるなど合わせておよそ90棟が被害を受けました。 銚子地方気象台は、これまでに突風は竜巻と推定されると公表していますが、その後の分析で突風の風速は55メートルと推定され、突風の強さを判断する基準の「日本版改良藤田スケール」で、6段階のうち4番目の強さの「JEF2」に該当すると公表しました。 「JEF2」の突風は、木造住宅の屋根が壊れて飛ばされたり大型自動車が横転したりする被害を生む強さで、気象台は住宅の倒壊など、現場の被害の状況をもとに判定したということです。
台風19号の被害で出るがれきや壊れた家具などの災害廃棄物は、数百万トンにのぼり、去年の西日本豪雨の時の量を上回る見通しであることが分かりました。環境省は被災地以外の自治体にも協力を要請して処理を急ぐことにしています。 まだ、詳細には把握できていませんが、去年7月の西日本豪雨の際に岡山県や広島県などで出たおよそ200万トンを上回る見通しです。 また、16日の時点で合わせて10のごみ処理施設が浸水の被害などで運転を停止している影響もあり、災害廃棄物が処理できずに放置されている場所が各地にあるということです。 環境省は被災地以外の自治体や民間の事業者に対してごみの受け入れなどについて協力を要請しています。 また、災害現場に環境省の職員を派遣して廃棄物の仮置き場の設置の支援なども行っていて、今後、処理を迅速に進められるよう対応にあたりたいとしています。
16日午後、NHKのヘリコプターから撮影した神奈川県箱根町の箱根登山電車の線路です。土砂崩れが起き、倒れた電柱や木で線路がふさがれています。 またその先では、崩れてきた土砂や木とともに線路が崩壊し、電車が通れない状態になっています。 台風19号の影響で、神奈川県箱根町は48時間の雨量が1000ミリに達しました。 箱根登山鉄道によりますと、箱根登山電車は箱根湯本駅と強羅駅の間で、少なくとも十数か所で土砂崩れなどが起きているということです。 このうち、小涌谷駅と宮ノ下駅の間では、線路が20メートル余りにわたって土台の部分とともに押し流され、現場には大きく曲がった線路が倒れた樹木などとともに残されています。 このほか、大平台駅近くのトンネルの出口でも大量の石が線路を埋めるように崩れていて、被害は広い範囲に及んでいます。
イギリスの公共放送BBCが選ぶ世界の人たちに影響を与えた「ことしの女性100人」に、日本からはヒールのある靴の着用に異議を唱えた女性と、女子相撲で活躍する大学生の2人が選ばれました。 このうち、グラビア女優でライターの石川優実さんは、職場や就職活動で女性がヒールのある靴の着用を強制されることに異議を唱え、「靴」と「苦痛」をかけたハッシュタグ「#KuToo」をネット上で拡散させました。 BBCは、石川さんがこうした現状を変えようと2万人近くから署名を集めて厚生労働省に提出したことを紹介し、「日常の中にある男女間の差別に気づいてほしい」という本人のコメントを伝えています。 また、立命館大学4年の今日和さんは、日本の相撲界に「女人禁制」の伝統がある中、女子相撲の各大会で活躍し、伝統の壁に立ち向かう姿がイギリスの映画監督によって映画化されました。 BBCは「世界中の子どもたちに相撲に親しんでもらい
東京オリンピックの開幕まで10か月を切るなか、マラソンと競歩の会場を札幌に移す検討が始まりました。その背景にはカタールで行われた世界選手権で、猛暑の影響から女子マラソンなどでおよそ4割の選手が棄権し大会運営に批判が相次いだことがありました。 会場の変更をIOC側から提案するのは極めて異例で、その背景には先月から今月にかけてカタールのドーハで行われた陸上の世界選手権で、猛暑の影響から女子マラソンや50キロ競歩でおよそ4割の選手が棄権したことがありました。 こうした大会運営には選手や関係者から「アスリートファーストとは程遠い」とか「大会を決めた偉い人たちは、涼しいところで寝ているのだろう」といった痛烈な批判が相次ぎました。 東京大会の関係者は「国際陸連も最初はできると言っていたがドーハで行われた世界選手権を見てさすがにまずいとなった」と話し、IOCと国際陸連が方針を転換したという認識を示しまし
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 カジュアルで、低価格。老若男女問わず手軽に着られるウエアとしてポピュラーなファッションブランド、ユニクロ。現代で「ユニクロの服を着たことのない人」を探すのは、かなり難しいのではないだろうか。 価格が安いアイテムなら他にも同類のブランドが数多くあるのに、それらとは一線を画して、ユニクロがこれほどまでに浸透したのはなぜだろう。本書『おしゃれ嫌い』は1980年代から2019年までの日本のファッショントレンドを通して、その理由を探っている。著者の米澤泉氏は甲南女子人間科学部文化社会学科教授で、女子学(ファッション文化論、化粧文化論)を専門としている。 ■ユニバレは恥ずかしい? 副題は「私たちがユニクロを選ぶ本当の理由」だ。著者は、ユニクロの特徴として、ベーシックなデザインと豊富なカラー
筆者が実践しているIT機器を活用した見守り。ウェブカメラとスマホで随時、様子をうかがい、画面付きスマートスピーカーで声がけやビデオ通話をする。またスマート家電リモコンで、テレビのほか照明、エアコンなどの家電も遠隔で操作できる 筆者には、近所に一人暮らしをしている母がいる。高齢ゆえ、ある程度の介護が必要なのだが、その見守りに以前から活用しているのがウェブカメラなどのIT(情報技術)機器だ。 キッチン周りの見守り目的でカメラを増やしたところ、母がご飯に洗剤を掛けるのを目撃。慌てて駆けつけ、難を逃れた。トイレから出てこない母を心配して行ってみたら、トイレを詰まらせて水浸し、なんてこともあった。 筆者が利用している機器の一部。「Echo Show5」は直販価格9980円(税込み)。「RS-WFIREX3」には「RS-WFIREX4」(実売価格は7000円前後)、「TS-WPTCAM」には「TS-W
シー 私が特に興味をもったのはコマツのデータ収集能力です。コマツは他の企業よりもずっと早い段階から「広範囲にわたってデータを収集すること」の価値を理解していました。現在、多くの企業が「IoTとデータ収集」の重要性について唱えていますが、コマツは「IoT」(=Internet of Thingsモノのインターネット)なんていう言葉が世の中に出てくるずっと前からデータ収集を続け、それをビジネスに生かしていたのです。 なぜコマツは長年にわたってデータの収集に注力してきたのでしょうか。その目的は主に3つあります。1つめはコマツの建設機械を使っている顧客に収益性や操作性を改善してもらうこと、2つめは、顧客のデータを新しい建設機械の開発や既存の建設機械の改善に役立てること。そして3つめは、建設機械の稼働状況を把握することによって、機械のメンテナンスや買い替えが必要な時期を予測し、需要予測にも役立てるこ
台風19号は東日本を縦断して各地に甚大な被害をもたらした。内閣府によると16日時点で4千人以上が避難所での生活を余儀なくされている。自治体は台風が接近した12日以降、住民に早期避難を呼びかけたが、避難所周辺の浸水や土砂崩れの恐れから別の建物への再避難を迫られたケースも。満員で入れなかったり寒すぎたりといった「誤算」も明らかになった。町中心部が深刻な浸水被害に見舞われた宮城県丸森町は、町役場の隣
「こんにちは。健康診断レポートとメディカルアドバイスがあります」。近い将来、トイレからこんなふうに話しかけられるかもしれない。現在、センサー内蔵のスマートトイレは、人の健康に関するミニ「診断所」となっている。用を足すと、トイレに装備されている分析測定モジュールとチップが自動的にデータを収集し分析する。測定結果は携帯電話のアプリなどの健康管理プラットフォームに送られユーザーに健康相談サービスを提
宇宙から到来する重力波を観測する望遠鏡「かぐら」が岐阜県飛騨市の地下で本格稼働する。10月4日に現地で運転開始式が開かれた。宇宙の研究では、様々な手段で多面的に天体現象を探る「マルチメッセンジャー天文学」が新たな潮流になっている。かぐらが米欧の重力波観測ネットワークに加わることでマルチメッセンジャー天文学を強力に推進する体制が整う。宇宙からは可視光のほか電波や赤外線、紫外線、X線など様々な種類
天皇、皇后両陛下が即位の礼の22日に行うパレードは「祝賀御列の儀」と呼ばれる。両陛下を乗せたオープンカーは午後3時半ごろに皇居・宮殿を出発し、二重橋前交差点、国会議事堂正門前、国立国会図書館前、平河町交差点を経て、青山通りを通って赤坂御所(東京・港)へ向かう。行程は全長約4.6キロ。30分ほどで走行する予定だ。大勢の人が沿道に訪れるとみられる。両陛下が移動時に乗用する車両は「御料車(ごりょう
日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 【ニューヨーク=中山修志】全米自動車労組(UAW)は16日、30を超える米国工場でストライキが続いているゼネラル・モーターズ(GM)と、労働協約の改定に向けて暫定合意したと発表した。17日の全体会議で執行部案を採決し、承認されればストを解除する。1カ月を超える異例の長期ストが解消に向けて前進した。 UAWは会社との合意内容を明らかにしていない。11日に会社側に「包括的な提案」を提出し、GMが提案を受け入れれば労使で暫定的な合意を結ぶ意向を示していた。 17日に各支部の代表者らを集めて協議し、執行部がまとめた会社との暫定合意を認めストを解除するか採決する。GMとの交渉を率いたUAWのテリー・ディッテス副委員長は16日の声明で「組合員に大きな利益をもた
イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けた協議が大詰めを迎える中、フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相はそろって記者会見し、イギリスとEUの交渉団が近く合意に至ることに期待を示しました。 この中で、イギリスのEUからの離脱条件をめぐり、双方の交渉団が詰めの協議を行っていることについて、メルケル首相は「合意できることを信じている」と述べて、協議が前向きに進んでいるという認識を示しました。 また、マクロン大統領も「合意に至り17日には承認できるようになってほしい」と述べ、17日から始まるEUの首脳会議までにイギリスとEUが合意に至ることに期待を示しました。 ただ、離脱条件をめぐる協議では、イギリスの北アイルランドとEU加盟国のアイルランドの国境をどう管理するかなどで引き続き難航しているとみられ、首脳会議までに合意できるか予断を許さない状況です。
昨シーズン、最も多く使われたインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を服用した患者から、この薬が効きにくい耐性ウイルスが出ていることを受け、日本感染症学会は12歳未満の子どもについては投与を慎重にするなどとした提言を新たにまとめました。 学会が新たにまとめた提言によりますと、ゾフルーザについて、12歳未満の子どもは耐性ウイルスが大人より多く検出される傾向にあるため「慎重に投与を検討する」としたほか、12歳以上については「データが乏しく、現時点では推奨するかどうかは決められない」としています。 塩野義製薬が開発したゾフルーザは、1回の服用で効果が得られるとして、去年、販売が始まると、最も多く使われるようになり、半年間だけでおよそ600万人分が出荷されました。 ゾフルーザについて、学会は、広く使われてきた「タミフル」とは異なる効果があり、タミフルが効かない場合や、重症化が懸念される患者に使え
東芝は、従来のコンピューターの計算能力を大幅に上回る新たな機器を開発し、実用化されれば金融取引を大きく変える可能性があるほか、幅広い産業に応用できるとしています。 今回は外国為替市場の取引に応用していて、刻々と値動きするドルや円などの通貨の中から利益率が最も大きい組み合わせを90%以上の確率で瞬時に見つけ出し、100万分の1秒単位で売買の注文ができるということです。 数年後の実用化を目指して改良を進める予定で、実用化されれば金融取引の在り方を大きく変える可能性があるとしています。 計算技術をめぐっては、スーパーコンピューターをはるかにしのぐ性能が期待される「量子コンピューター」の開発競争が世界的に進んでいますが、装置が大きいなど、多くの課題があります。 一方、東芝が今回開発した機器は、量子コンピューターに近い性能を実現した一方で、小型なのが特徴だとしています。 会社は、災害が起きた時に最適
山では紅葉が始まり秋の登山シーズンに入りましたが中高年登山者の遭難数は年々増え続けています。中には病気が原因で遭難するケースもあることから、長野県内の病院では専門に登山者の健康診断を行うことで安全な登山を呼びかけています。 遭難した人を年代別にみると、およそ8割が40代以上の中高年登山者でした。 こうした中、長野県松本市の病院では遭難を防ぐ新たな取り組みを始めました。 登山者の健康状態を事前に診断する「登山者検診」です。 検診では、自転車型の医療機器をこいで登山中と同様の負荷が体にかかった状態を再現します。 運動中の血圧や心拍数などを計測して体に無理のない歩行のペースを調べます。 また、心臓や肺の機能も検査して隠れた病気がないか確認します。 長野県の調査では、山岳遭難で亡くなった人のうちおよそ2割が心疾患による突然死でした。 山の上は酸素が薄かったり気温の変化も大きく、自分でも気がつかない
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