インド洋の島国モーリシャスで日本の貨物船から大量の重油が流出した事故で、沿岸のマングローブ林の一部では重油の除去作業が難航しているものの、ラムサール条約に登録されている国際的に貴重な湿地帯にあるマングローブ林には油の漂着は見られなかったと日本からの専門家チームが明らかにしました。 それによりますと、重油が流れ出た湾の西側のマングローブ林の一部では、生態系の保護のため、立ち入っての除去作業ができない状況で、潮の干満によってマングローブ林から流れ出た油を手作業でとるなど、長期的な取り組みが必要だと訴えました。 一方で、湾の南にある沿岸と内陸部には、国際的に貴重な湿地の保護を定めたラムサール条約に登録されている2つの湿地帯がありますが、現地調査の結果、ここにあるマングローブ林への油の漂着は見られなかったということです。 羽井佐幸宏副団長は「長期的な影響を見るため、モニタリングの体制をつくらなけれ