今出ている『日経エンタテインメント』2010年5月号の中で、アイドルグループAKB48の特集をしているのだけれど、その記事の中で各界の識者が「AKB48が支持される本当の理由」について分析している。だけど、この記事を読んで一つ大きく疑問に思うのは、「なぜこの雑誌の編集部は、ぼくのところに話を聞きにこないのだろうか?」ということだ。AKB48がヒットした本当の理由を、ぼく以上に分析するのにふさわしい人物はいるだろうか?いやいない。なにしろ、1985年の秋に『夕やけニャンニャン』に衝撃を受けて以来、無類の秋元康ウオッチャーとしてその観察・研究に生きている時間のほとんど全てを費やすようになり、大学卒業後は彼に直接師事して、そこから17年間の長きに渡り、AKB48を含めたその活動の全てを間近に見てきたぼくは、各界の識者やファンはもちろん、ある意味メンバー以上にAKB48のことを知っているのに……