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  • マ、マ、マ、マカロニ - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    元旦の政治関係のシンポジウム番組で建築家の安藤忠雄さんが「最近の若者は元気がない」と熱く語っていました。でも、安藤さんは「でも社会に元気がないのに、若者に元気だせと言ってもそれは無理な話。社会に元気がないのに若者だけ元気なのは、それはそれでおかしい。まずは社会が元気を取り戻さなければ。」とも語っていました。 まあ、その通りでもあるとは思います。でも、若者とも言えず、かといって熟年でもない中途半端な年齢の私には、そんな若者たちが持っている新しい価値観というものは、元気とか、希望とか、そういったスーパーポジティブな価値観ではない新しいものが、若い人との会話の中に見え隠れしていて、もしかするとこれからの世の中はこういうフラットな感覚の中で進んでいくのかな、と思ったりします。そこは、ちょっと期待している部分もあるし、中途半端な世代としては、少しばかりの共感もあります。 私は、いわゆるJ-POPを追

    マ、マ、マ、マカロニ - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 「餃子の王将」がブームらしい - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    それは肌で感じます。お店に行列ができてますから。餃子の王将に行列ですよ。あの、リャンガーコーテー、ソーハンイーガーの餃子の王将に、行列。なんだかですねえ。恐るべし、メディアの力。どうも、雨上がり決死隊の「アメトーーク」が発信源らしい。王将芸人とかやってますものね。 このところは東京にもたくさんお店ができて、全国区のブランドになりました。もともとは京都で創業して、京都と大阪を中心にチェーン展開するお店でした。王将には京都王将と大阪王将の2つがあって、それぞれ別の会社。資関係はありません。今ブームになっているのは、京都王将のほうで、大阪王将は、京都王将の創業者一族が独立してはじめたお店だそうです。餃子の王将というと、京都王将のことを指すらしいです。 私は大阪育ちなので、大阪王将になじみがあります。大阪王将の創業の地は京橋で、その界隈に住んでいたりしましたから。家の近くにも小さなお店があって、

    「餃子の王将」がブームらしい - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 広告村の外に出てみる - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    それこそ20年近く広告村で飯を喰ってきて、社会人になってから広告しかやったことがないし、ゴールデンウィークの長い休みだというのに、広告のことをぼんやり考えたり残してきた仕事の企画書を書いたりしているような奴でもあるし、他にやりたいこともないし、今のところは、他のところでは飯は喰えないだろうなと思うので、まあ、広告村の住人としてはごくごく平穏に暮らせているのだろうなとは思います。 広告村。そんなものはないのかもしれないし、はてな村と一緒で、それは外部からの視線が定義するものにすぎないだろうけど、ほんの少し前までは、私が書いているような広告の話は、業界の中で流通していただけだったし、その中には、コピーライターの誰それが何したとか、広告村の住民でしか面白いと思わない話もたくさん含まれていて、ま、そういう村的な話の豊かさが、業界の豊穣さを計るメルクマールだったりもするわけで、「広告批評」という雑誌

    広告村の外に出てみる - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 大阪のラジオ番組「誠のサイキック青年団」の異常な終わり方 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    大阪の朝日放送(ABC)ラジオで、15日日曜日25時、来なら3月29日で20年の歴史に幕をおろすはずだった「誠のサイキック青年団」が始まる時間、事前のリスナーへの告知もなく、突然こういう放送が流れたそうです。 ABCラジオからのお知らせです。 長年にわたりご愛聴いただきました「誠のサイキック青年団」は、今月29日をもって終了するとお伝えしていましたが、諸般の事情により、先週、3月8日の放送を最終回とさせていただきます。番組を楽しみにされていた皆さん、ほんとうに申し訳ありません。 なお、ラジオをお聞きの方から様々なご意見を頂戴しましたことにも、お礼を申し上げます。中には、放送内容についてのご指摘もありました。お調べしたところ、一部に、リスナーの方々に大きな誤解を与えるような表現があり、この点について、話題で取り上げた関係者の皆さまに、ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。 改めて、長年

    大阪のラジオ番組「誠のサイキック青年団」の異常な終わり方 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 紅白のPerfumeは、「傀儡音楽」さんの言う通りになったなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    大晦日のPerfume紅白出演の件。ネットでは「口パク」関連で盛り上がりましたね。もっとも、はてな界隈中心に、という感じでしたが。 Perfumeは口パクのままでいいのか – TAKUYAONLINE Perfumeとヴォコーダー - 論理哲学論評 Perfume は口パクでいいんじゃね? - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake 「ジェニーはご機嫌ななめ」が盛り上がるのは“生歌だから”なの? - 想像力はベッドルームと路上から Perfume 「生歌」コレクション - はてなテレビの土踏まず そいう意味では、なんだかんだ言っても、やっぱり紅白ってすごいもんだなと思いました。Perfumeテレビ出演は今にはじまったことでもないし、昨年11月には武道館ライブもあったし、盛り上がるところはそれこそたくさんあったのに、この時期っていうところにすごく感慨がありました。 それと、これらのエント

    紅白のPerfumeは、「傀儡音楽」さんの言う通りになったなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • こういうのって、ある意味で広告の理想形だよなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    テレビにしたって、新聞にしたって、ウェブにしたって、所詮広告はおじゃま虫。コンテンツを中心に考えれば、広告なんてなかったほうがいいに決まっています。まあ民放なんかは、広告収入で成り立っているから、その猥雑さが民間のたくましさだったりするところはあるけれど、例えば映画館で映画を見ているときに、物語の途中でCMが入ったりすると興ざめですよね。 基的には、私は広告をそんな「おじゃま虫」という立ち位置をベースに考えていて、だからこそ、せめて広告はおもしろくなくちゃいけないだとか、せめて何かの役に立つものでなければならないだとか思うわけで、広告というものがそれ自体で自立しているものであるとはあまり考えていません。私がお得意さんに対して、これじゃいくらなんでも悲しすぎます、と抵抗する論拠は、ここ。広告はおもしろくあらねばならない、ではなく、「おじゃま虫」たる広告はせめておもしろくないと失礼じゃないで

    こういうのって、ある意味で広告の理想形だよなあ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 2008年の広告業界を振り返って。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    昨年同様(参照)、この1年の広告業界を振り返ってみます。と書き出してみたものの、どうも今年は気乗りしません。つまりは、そんなどんよりとした1年だったということなんでしょうね。2008年の前半戦は、昨年度の継続という感じだったと思いますが、後半は違いました。サブプライムの破綻に端を発するアメリカの金融危機の影響を大きく受けた感じになってきました。ただ、これは、今のところ「気分」の問題であって、その影響を実際に受け始めるのは来年からだと思います。 朝日新聞、日テレビテレビ東京が赤字に転落しました。しかしながら、これは世界同時株安の結果というよりも、企業全体の広告の出し控えという構造的な問題と、テレビに関して言うと、北京オリンピックの影響だと思います。 広告出稿に関しては、オリンピックが期待したほど盛り上がらず、収益性が比較的高いスポット枠の不振もあったと聞きます。詳しいことはわかりませんが

    2008年の広告業界を振り返って。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 新聞 都道府県別シェアから見た広告メディアとしての新聞

    広告媒体として見たときの全国紙というのは、じつは首都圏および関西圏の広告メディアであって、案外、新聞というのは全国を包括するメディアではないということは言えるかもしれません。引用のデータ(参照)は昨年3月のデータらしいですが、このシェアに関しては大きな変動はないと思います。新聞名は、その都道府県のトップシェア紙、%はシェア(その新聞の世帯普及率)、続いて発行部数です。 北海道   北海道新聞   49.3% 123万部 青森県   東奥日報    47.8   26万 岩手県   岩手日報         47.6   23万 宮城県   河北新報         57.05   50万 秋田県   秋田魁新聞   64.68   26万 山形県   山形新聞    55.72   23万 福島県   福島民報    42.48   31万 茨城県   読売新聞    42.08   43

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 新聞 都道府県別シェアから見た広告メディアとしての新聞
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 糸井重里さんの重さ

    コピーライターの時代がありました。言葉を武器に、ひたすら言葉が紡ぎ出す世界を付加価値にして、コピーライターという職業は時代の寵児になっていきました。いま思えば、それはバブルだったのかもしれません。その付加価値には、きっと広告が含まれていなかったのだと思います。小説家、詩人、作詞家、そして、コピーライター。言葉のプロフェッショナルを指向してはいても、それは広告のプロフェッショナルを指向してはいませんでした。 けれども、あの時代はそれでよかったのでしょう。それでもものが売れました。あの時代から少したって、つまり、バブルが崩壊する真っ最中に、私はコピーライターになりました。CIプランナーからの転身だったので、時代の寵児としてのコピーライターにはあまり興味はありませんでした。うまいコピーはうまいと思いますが、そこに憧れはなかったような気がします。 そんな中、これはまいったなと唸らせられたのは、糸井

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 糸井重里さんの重さ
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。

    有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、吉野家に券機が置いていなくて、代金後払いなのは、べ終わって店を出るお客様に「ありがとうございました。」の挨拶をする機会を店員さんが逃さないようにするためなんですね。 券制や料金前払い制は効率がいいのですが、店員さんが用事をしている間にお客さんが店を出ると、挨拶する機会を逃してしまいます。ラーメン屋さんなんかで店を出るとき無言なことってよくありますよね。まあそんなもんかなと思うので、あまり不愉快にはなりませんが、客としては「ありがとうございました。またどうぞ。」なんて言われるほうが気分はいいですものね。 バブルの頃、さかんにCI=Corporate Identityが重要だと言われました。CIは、大きくVI=Visual Identity(視覚的なアイデンティティ:ロゴとかシステムデザインとか)とBI=Behavior Identity(

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。
  • なぜ理屈っぽい広告は嫌われてしまうのか。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    長年、外資系広告会社で仕事をしていると、外資系広告会社や外資系広告主が陥りがちな罠もよく見えてきます。外資系(とそれに親和性を持つ日系企業)は、概ねデータ、調査、戦略が好き。要するに理屈っぽいんですね。いい言葉にすれば、論理的とも言えますが、その論理的思考にはひとつのパターンがあって、今回は、新幹線移動中につき、時間がたっぷりあるので、そんな理屈っぽい広告が陥りやすい思考パターンについて「論理的」にねちねちと考えてみたいと思います。 ■それは文学少年の初恋における思考パターンと同じ 子どものときから恋愛小説をよく読んでいて、頭の中では恋愛のいろはをすべて理解している少年がいるとします。その少年が、生まれてはじめてひとりの女性を好きになりました。彼は、考えます。どうしたらうまくいくのか。自分のいいところをアピールしようとします。僕は読書が大好きで、ピアノが上手とか。彼は、自分が他の男性とどの

    なぜ理屈っぽい広告は嫌われてしまうのか。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 広告代理店って、何を代理しているのだろう。(2) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    前回のエントリ(参照)では、日の広告代理店の歴史を参照し、そのルーツから、日の広告業が媒体と不可分であるという仮説を立てました。例えば、アニメ番組の開発は、広告会社にとっては、子どもが使う玩具やゲーム、文房具などのメーカーに、ターゲットが絞られた良質な広告媒体を提供するという意味があります。 また、その広告代理店の媒体との関わりは、新聞、テレビ、ラジオだけではなく、新しい広告媒体の開発にも及びます。オリコムは、交通広告に強い広告代理店として知られていますが、1922年(大正11年)に日で初めて新聞折込広告を事業化した会社なのですね。社名も、折込広告社からオリコミになり、1993年(平成5年)に現在のオリコムに変わります。 新聞折込広告は、じつはターゲットセグメントにきわめて優れた広告媒体です。しかも、新聞に折り込まれるということで、ある程度の広告の品質保証がなされるので、高級外車など

    広告代理店って、何を代理しているのだろう。(2) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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