「ブス」は滅びの呪文だと思う。 なにを滅ぼすか。ラピュタ、否、自尊心です。 25歳の春、副業で勤めていた朝キャバにて。当時ギリギリで保たれていたわたしの自尊感情は、クソめなパズーこと山木さんの「ブス」連呼によって破滅した。 山木さんはお店の常連だった。いつも同僚や部下3~4人で来店しては、デロデロに飲んで騒ぎまくって酔い潰れてフラフラ帰る。その姿をわたしは待機ルームや別テーブルからちょくちょく覗いていた。 ある日、わたしが山木さんのテーブルにつくことになった。マスターは少し不安そうな顔で「彼ね、普段はおとなしくていい人なんだよ。でも酒を飲むと口が悪くなっちゃうんだよな。何言われても気にしなくていいからな」と言った。 はぁいと軽く返事して、すでにデロデロ状態な山木さんのテーブルに向かい、ニッコリとあいさつをする。 「失礼します~^^」 「帰れブス」 これが彼のファーストブスだった。 以前から
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