福岡県福智町の図書館で館長を務めていた非正規職員の女性(51)が、募集要領では任用期間が5年となっていたのに、3年で一方的に雇い止めされたのは不当として、町を相手取り、館長としての地位確認を求めて、近く福岡地裁田川支部に提訴することが分かった。 訴状や関係者の話によると、女性は公募を経て、2015年春に町図書館・歴史資料館「ふくちのち」の館長に就任。募集要領の任用期間は20年3月末までの5年間となっていた。 当初は3年間の雇用契約を結び、今春、残り2年の契約を結ぶという説明を受けていた。ところが今年1月になって突然、契約を更新しないと告げられ、後に「職場の統率が取れていない」といった理由を示されたという。 女性は直前まで、町幹部らから「5年で約束しているので契約をしないという選択肢はない」といった言葉を掛けられており、契約更新しない理由とされた点についても事前に注意や指導が全くなく、「雇い