reviewに関するsymbioticwormのブックマーク (331)

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  • シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 北村紗衣著 - 日本経済新聞

    シェークスピア劇が今日まで広く上演され続けているのは、劇場に足を運んだり戯曲を読んだりして楽しむ無名の人々が大勢いたからだ。著者はそんな問題意識から、これまであまり顧みられなかった女性の観客や読者に目を向け、史料に残る彼女たちの痕跡を丹念にたどる。視点のユニークさが光る労作だ。2015年にロンドンで有名俳優主演の「ハムレット」が上演されたとき、劇場は初めてシェークスピア劇を見るような若い女性で

    シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 北村紗衣著 - 日本経済新聞
  • 東京新聞:シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 北村紗衣 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)

    トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 北村紗衣 著 Tweet 2018年5月27日 ◆の書き込み、手紙も分析 [評者]冬木ひろみ=早稲田大教授 書は一種の演劇受容論であるが、これまでのものと大きく異なるのは、十八世紀半ばにシェイクスピアがいかにしてイギリス文学を代表する正典となっていったかを、歴史上軽視されがちであったシェイクスピアを楽しむ女性たちに注目して解き明かしている点である。元となったのは著者がロンドン大学に提出した博士論文だということだが、ここでの筆致は比較的軽みを帯びている。カンバーバッチの舞台『ハムレット』や、北海道の小さな映画館で上映されたディカプリオの『ロミオ+ジュリエット』を見にきた女性たちを裏切ることはできないという、冒頭部分での女性ファンに寄り添う著者の言葉は、

    東京新聞:シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 北村紗衣 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)
  • たしかにこの名前でアイルランド系じゃないのはおかしい〜『モリーズ・ゲーム』 - Commentarius Saevus

    アーロン・ソーキン監督・脚『モリーズ・ゲーム』を見てきた。ソーキンは監督をしたのはこれが初めてらしい。実話に基づいた作品である。 大変な教育パパであるラリー(ケヴィン・コスナー)に育てられ、モーグル選手で学業も優秀なモリー・ブルーム(ジェシカ・チャステイン)は事故でオリンピックを断念することになり、心機一転してロサンゼルスに引っ越す。法律の道を進む予定だったが、ふとしたきっかけで高額な賭け金でプレーするポーカーゲームの開催を手伝うことになる。胴元としての自分の手腕に気付いたモリーは、ハリウッドの有名スターであるプレイヤーX(マイケル・セラ)を引き抜いて自らゲームを主催するようになるが… とにかくアーロン・ソーキン的な映画で、めちゃくちゃ台詞が多く、とくに中心にいるカリスマ的な人物(この場合はモリー)が早口でよくしゃべる。ソーキンについては、ちょっと前にアカデミー賞を受賞した女優が男優に比

    たしかにこの名前でアイルランド系じゃないのはおかしい〜『モリーズ・ゲーム』 - Commentarius Saevus
    symbioticworm
    symbioticworm 2018/05/25
    “たしかにモリー・ブルーム(ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』に出てくる主要人物と同名)っていう名前ならみんなアイルランド系だと思うに決まってる!”
  •  「Darwin Comes to Town」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Darwin Comes to Town (English Edition) 作者: Menno Schilthuizen出版社/メーカー: Quercus発売日: 2018/02/08メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 書は現代の都市を1つの進化環境と捉えてそこでの様々な進化現象についての科学啓蒙書.著者のメノ・スヒルトハウゼンはオランダのライデンにあるナチュラリス生物多様性センター(Naturalis Biodiversity Center)に所属する進化生物学者であり,前著「ダーウィンの覗き穴」では生殖器に焦点を絞った性淘汰を濃密に扱って大変面白かった.というわけで新刊が出ると聞いて迷わず購入した一冊になる. 都市への入り口 冒頭で採り上げるのはロンドンの地下鉄の蚊だ.これは地下の暖かな環境下で1年中繁殖するようになったアカイエカであり,最初にロンドン

     「Darwin Comes to Town」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • フルーツから身を守る房中術〜『君の名前で僕を呼んで』(注意:本日のエントリにはネタバレ及び性的な表現があります) - Commentarius Saevus

    ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』を見てきた。同じ監督の『ミラノ、愛に生きる』『胸騒ぎのシチリア』とあわせて「欲望三部作」らしい。 www.youtube.com 違った、こっちだ。 www.youtube.com 舞台は1983年(私が生まれた年だぞ)のイタリア。主人公である17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は考古学者の父や果物を育てている母と一緒に、毎年このイタリアの別荘で夏休みと冬休みを過ごしている。そこに、父の助手としてひと夏手伝いをするためにやってきた24歳の大学院生、オリヴァー(アーミー・ハマー)がやってくる。エリオとオリヴァーは最初はなかなか打ち解けられなかったが、いつのまにか恋に落ちて… 全体的にはものすごくロマンティックで美しい映画である。以前、『ノクターナル・アニマルズ』について「トイレでケツふいてる人まで美しく撮る」と書いたことがあるが、これも道端でゲ

    フルーツから身を守る房中術〜『君の名前で僕を呼んで』(注意:本日のエントリにはネタバレ及び性的な表現があります) - Commentarius Saevus
    symbioticworm
    symbioticworm 2018/05/18
    “なんてったって、『君の名前で僕を呼んで』を見ている我々ときたら、主人公の2人に比べればしょちゅう画面に映ってるハエレベルの容姿だ。ハエにはハエの映画がある。”
  • How 'Black Panther' Solves Marvel's Villain Problem

    Warning: This article contains spoilers for ‘Black Panther.’ It takes quite a while for Black Panther to introduce its main villain, newcomer Eric Stevens, alias Killmonger (Michael B. Jordan). Perhaps it’s because once he does show up, he steals the show—and quite literally, too, bursting into action in one of the best heist intros since Heath Ledger’s Joker. One must, of course, give due credit

    How 'Black Panther' Solves Marvel's Villain Problem
    symbioticworm
    symbioticworm 2018/05/17
    “Truly great bona fide villains, in a sense, win. They are not forced by the heroes to change, it is they who change the heroes.”
  • 他人のせいにして、生きていこう〜『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(ネタバレ) - Commentarius Saevus

    『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』を見てきた。オリンピックでメダルを期待されながら、ライバル選手であるナンシー・ケリガン襲撃事件にかかわったとしてフィシュアスケート界から消えることになったトーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記映画である。登場人物にインタビューする形式で話を進めるかたちになっている。 オレゴン州ポートランドの貧しい家庭に生まれたトーニャ(マーゴット・ロビー)は高い身体能力を持っており、母ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)のゴリ推しでフィギュアスケートを習うことになる。とにかく厳しく体罰もするラヴォナに不満を抱きつつどんどんスケート選手としての才能を開花させていったトーニャだが、貧困家庭に育って垢抜けないところがあり、また伝統的な女性らしさの型にもはまらないところがあってなかなか審査員から好かれることができない。母のもとを離れてジェフ(セバスチャン・スタン)と結婚したト

    他人のせいにして、生きていこう〜『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(ネタバレ) - Commentarius Saevus
  • 世にも素晴らしき割れ鍋に綴じ蓋〜『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 - Commentarius Saevus

    『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』を見てきた。カナダのノヴァスコシアに住んでいた実在のフォークアーティスト、モード・ルイスの伝記映画である。 舞台は1930年代、ノヴァスコシアの小さな田舎の町、ディグビーとマーシャルタウンである。モード(サリー・ホーキンズ)は関節リューマチで足に障害があり、おそらくはそのためにかなり世間から隠されて育っていて、非常に浮き世離れした女性だが、絵を描くのが大好きだった。母親がなくなったため、兄のチャールズはモードの家を売ってしまい、モードはおばのアイダに引き取られることになる。しかしながらモードは自活を探り、魚売りのエヴェレット(イーサン・ホーク)が募集していた家政婦の職に応募する。最初はひどく冷たく暴力的だったエヴェレットだが、だんだんふたりは親しくなり、結婚する。モードの絵が観光絵葉書として売れることに気付いたエヴェレットは、モードの絵の才能

    世にも素晴らしき割れ鍋に綴じ蓋〜『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 - Commentarius Saevus
  •  「したがるオスと嫌がるメスの生物学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界 (集英社新書) 作者: 宮竹貴久出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/03/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 書は昆虫学者宮竹による性的コンフリクトを扱った一冊.序章にあたる「はじめに」がかなり率直で楽しい.まず虫にも個性があることが強調され,そして昆虫の交尾行動を研究し続けてきた著者による「虫のオスにとってのモテの極意」が述べられている.それはまず「アクティブ&マメであること」だが,さらに重要なのは「アクティブになるタイミング」なのだそうだ.そして最後に著者の学者としての心意気も書かれている.現在岡山大学の教授である著者は数年前に管理職となる.そして「これを続けていくと,管理職手当は増え,定年退職後には新たな就職先も準備され,困らない老後を過ごせる」のだが,やってみるとそれは苦痛

  • 良かったが、タイトルがイマイチ〜『ナチュラルウーマン』 - Commentarius Saevus

    セバスティアン・レリオ監督『ナチュラルウーマン』を見てきた。 舞台はチリのサンティアゴである。ヒロインのマリーナ(ダニエラ・ベガ)はかなり年上の恋人オルランド(フランシスコ・レジェス)と一緒に暮らしていたが、ある日突然オルランドが急逝してしまう。マリーナは敵対的なオルランドの家族に家から追い出され、脅されるなどひどいめにあうが… トランスジェンダーの女性の暮らしぶりを非常にリアルに描いた作品で、マリーナを演じるダニエラ・ベガはトランスジェンダーの女優である。ベガの演技はとにかく素晴らしく、マリーナは非常に生き生きした奥行きのある生身の女性として描かれている。ベクデル・テストはマリーナと勤め先の上司との会話でパスする。 この映画のリアリティは、トランスジェンダーであるから受ける差別と、若くて貧しい女性が年上の男性と暮らしてる場合に起こりそうな問題がまとめてやってくるところだと思う。マリーナが

    良かったが、タイトルがイマイチ〜『ナチュラルウーマン』 - Commentarius Saevus
  • 内容は良かったのだが、撮影がとにかく苦手〜『BPM ビート・パー・ミニット』 - Commentarius Saevus

    『BPM ビート・パー・ミニット』を見てきた。1990年代にエイズ禍と戦うため結成されたACT UPパリの活動と、所属する人々の病との戦いを描いた映画である。 ACT UPパリの活動はけっこう過激なもので、とくに参加者の命がどんどん危険にさらされ、残された時間が少ないということが明らかになってくるとともにさらに無策な政府や企業に対する怒りが増していく。主人公はその中でもとくに過激なショーン(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)と、最近活動に参加したばかりでHIVに感染していないナタン(アルノー・ヴァロワ)のカップルで、前半は活動の様子、後半は病気が悪化してどんどん体調が悪くなるショーンの病との戦いと看取りを描いている。 内容や役者の演技は良かったし、最後にショーンの遺灰を保険会社に対して抗議行動でブチまけるプロテストと、恋人を失ったナタンがティボー(アントワン・ライナルツ)を呼んでセックスす

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  • 記者がヒーローじゃない新聞映画〜『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    スピルバーグの新作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を見てきた。 1966年、ペンタゴン・ペーパーズと呼ばれる機密文書が流出し、『ニューヨーク・タイムズ』によるスクープ報道がなされた。ライバル紙ではあるがかなり弱小である『ワシントン・ポスト』もこのペンタゴン・ペーパーズを入手して報道を準備するが、『ニューヨーク・タイムズ』の報道が差止命令を受けたという報が入る。このまま報道を行うと、株式が公開されたばかりの『ワシントン・ポスト』が国から訴えられ、つぶれるような事態になりかねない。社主のキャサリン(メリル・ストリープ)は悩んだ末、報道して戦う道を選ぶ。 地味な歴史映画だが、ジャーナリズムの映画なのにヒーローが記者ではなく、それでもちゃんとまともな映画になっているところが凄い。もちろん、編集主幹のベン(トム・ハンクス)や記者のバグディキアン(ボブ・オーデンカーク)なども活躍はするのだが、

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  • ここ数年で一番面白かったロマンティックコメディ〜『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(ネタバレ) - Commentarius Saevus

    『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』を見てきた。パキスタン系コメディアンのクメイル・ナンジアニと、プロデューサーであるエミリー・ゴードンの実生活に基づいて作られた半自伝的な映画である。 シカゴで活動しているコメディアンのクメイル(人)は、ふとしたことで出会ったエミリー・ガードナー(ゾーイ・カザン)と恋に落ちて気で愛し合うようになるが、パキスタン系のクメイルの両親は敬虔なムスリムで、クメイルを宗派の女性と結婚させたいとお見合いをしょっちゅう設定していた。世俗的なクメイルはお見合い結婚はしたくないと思っているが家族思いなところがあり、両親を傷つけるのを恐れてエミリーのことを言い出せない。クメイルが自分のことを秘密にしてお見合いをしていることを知ったエミリーはショックを受けてクメイルをフってしまうが、直後にエミリーが難病にかかって昏睡状態になってしまう。遠方に住んでいるエミリーの両親

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  •  「The Hidden Agenda of the Political Mind」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The Hidden Agenda of the Political Mind: How Self-Interest Shapes Our Opinions and Why We Won't Admit It 作者: Jason Weeden,Robert Kurzban出版社/メーカー: Princeton University Press発売日: 2014/10/05メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 書は進化心理リサーチャーでワシントンの法律家でもあるジェイソン・ウィーデンと進化心理学者のロバート・クルツバンによるアメリカ政治の党派性がどこから来たのかを読み解くだ.基的に進化心理学的な洞察をデータで裏付けしていくになる.アメリカは近年とみに2大政党支持者間の分断が大きくなり,民主党支持のブルーステートと共和党支持のレッドステートにくっきり色分けさ

     「The Hidden Agenda of the Political Mind」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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    symbioticworm 2018/04/04
    “ヒトはインセンティブに反応して行動するが,その真の動機は『後付けの理屈づけをする報道官』に過ぎない『意識』からは隠されている”
  • What It’s Like to Watch Isle of Dogs As a Japanese Speaker

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  •  「猫はこうして地球を征服した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで 作者: アビゲイル・タッカー,西田美緒子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2017/12/27メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る 書は(もちろん)ネコ好きで,子供時代からネコを飼い続けているサイエンスライターのアビゲイル・タッカーによるネコについての科学啓蒙書だ.私はどちらかといえばイヌ派だが,そういえばネコについてはきちんと読んだことがないなと思って手に取った一冊になる.原題は「The Lion in the Living Room: How House Cats Tamed Us and Took Over the World」. 序章では書の中心テーマが提示される.それは「ネコは我々の役に立っているようには見えないし,最近では野鳥殺しの侵略的外来種としての悪評も高いのに,なぜこんな

     「猫はこうして地球を征服した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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    symbioticworm 2018/03/31
    “ネコは,そのヒトの赤ん坊と同じような大きさ,ニャーという鳴き声,両眼視可能なとても大きな目によってヒトの「ベビー・リリーサー」を刺激する.彼等は私たちに社会寄生しているのだ. ”
  • 『コンドルセと〈光〉の世紀 科学から政治へ』 永見瑞木著

    【読売新聞】「誤り」を前提とする発想 コンドルセは、フランス革命の時代に生きた、実に多面的に活躍した学者である。もともと彼は数学者として身を立てたが、経済や政治に深く関わるようになり、革命後にはジロンド派の憲法草案を起草した。投票理

    『コンドルセと〈光〉の世紀 科学から政治へ』 永見瑞木著
  • ことばは肉となる〜『シェイプ・オブ・ウォーター』におけるすべての言語と聖遺物(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    ギレルモ・デル・トロ監督最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』を見てきた。 舞台は60年代初頭のボルティモアである。政府の研究所で夜間の掃除婦をしている口のきけないイライザ(サリー・ホーキンズ)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)や同じアパートに住むゲイの画家ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)と助け合いながら暮らしていた。ある日、政府の研究所にアマゾンの半魚人などと呼ばれている謎の生物が運ばれてくる。この生き物に興味を持ったイライザはゆで卵を分けてあげ、手話を教え、すぐ恋に落ちる。しかしながら軍人のストリックランドはこの半魚人(名前がわからないので便宜上、こう呼称する)を虐待し、殺害後に解剖することを提案する。思いあまったイライザは友人たちと協力して半魚人の救出を試みるが、そこに意外な助っ人が… 全体的に、ことばの力が強力なモチーフとなっている映画だったように思う。この映画では言

    ことばは肉となる〜『シェイプ・オブ・ウォーター』におけるすべての言語と聖遺物(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 会計検査院の権限の意味 瀬畑『公文書問題』 - オシテオサレテ

    公文書問題 日の「闇」の核心 (集英社新書) 作者: 瀬畑源出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/02/16メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る 瀬畑源『公文書問題 日の「闇」の核心』集英社新書、2018年、69–79ページ。 会計検査院の果たすべき役割を、特定秘密の問題と関連づけて論じた論考を読む。会計検査院は内閣から独立の組織であり、日国憲法によって国の決算を「すべて」「毎年」検査するものとされている(第90条第1項)。この規定は戦前の反省を踏まえたものだ。1889年に制定された会計検査院法では、会計検査院が検査できない領域が定められた。たとえば軍の機密費である。その後、軍関係の予算の検査はさらに困難になっていった。出兵に必要な物品の調達にかかる費用については、検査が必要ないとされたり、軍事機密の閲覧をたとえ許されたとしても、そこで得た情報を報告書で使う

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