今回の地震は、太平洋プレート(岩板)が、東北地方を乗せた北米プレートの下に潜り込むことによって起こる「海溝型地震」だ。 政府の地震調査委員会では、宮城県沖、三陸沖南部、福島県沖で起こる海溝型地震については、マグニチュード(M)7・5規模を想定していた。しかし、今回の地震の規模はM8・8と想定を大きく上回った。 東京大学地震研究所の古村孝志教授は「M8・8は、想定されていたM7・5のエネルギーの約90倍に当たる。1707年の宝永地震(M8・6)の2倍で、国内では最大級だ」と指摘。「プレート境界面が南北200~300キロメートル、東西100~150キロメートルにわたり、十数メートルずれたと想定される」と説明する。 気象庁でも、地震によって、岩手県から茨城県に至る南北400キロ、東西200キロの断層帯が破壊された可能性が高いとみている。 想定を上回る規模となったことについては、複数の震源域が連動